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ドラマ日記『持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~』(初回)

ヨガインストラクターの杏花(上野樹里さん)が、妻に先立たれた辞書編纂者の父・林太郎(松重豊さん)と共に、父娘二人で婚活にチャレンジする物語『持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~』の初回。SDGsを意識した全方位的な気配りドラマといったところ。

ヨガインストラクターの杏花は、母を亡くし、父・林太郎と二人暮らし。ある日、母(八木亜希子さん)の遺品整理中に、まさかの離婚届を発見!ショックを受けた林太郎は…「親子でダブル婚活をしよう!」と言い出す。

多様性を認め合うというのは、言葉でいうほど簡単なものではなく。恋愛や結婚に関する考え方もまさにそうであって、結婚はしたくないけれど恋愛はしたい杏花が、意気投合した結婚願望がないシングルファザーの晴太(田中圭さん)につき合うことを提案するも断られ、友達としてスタートするという設定が、多方面への気遣いなのでしょうが、まだるっこい(笑)。

目的地を決めずにバス旅というものを、三十代の男女が本当にやるかどうかは別にしても、そうした時間を自然体で共有できる時点で、二人の相性はかなりいいという演出。東日本大震災で卒業式が中止になった立教新座高校の校長の言葉をちょっと思い出しました。

池袋行きの電車に乗ったとしよう。諸君の脳裏に波の音が聞こえた時、君は途中下車して海に行けるのだ。高校時代、そんなことは許されていない。働いてもそんなことは出来ない。家庭を持ってもそんなことは出来ない。「今日ひとりで海を見てきたよ。」そんなことを私は妻や子供の前で言えない。大学での友人ならば、黙って頷いてくれるに違いない。

離婚届の本当の意味を知って涙する杏花。そこに突然、幼馴染の不破颯(磯村勇斗さん)が現れ、杏花をハグ。海外生活が長い設定なので、挨拶程度の意味合いなのかも知れませんが、早くも三角関係の予感。とはいえ、むしろ気になるのは林太郎の恋(井川遥さん)の行方だなあ。

『私の家政夫ナギサさん』を最後に、十代や二十代の若手女優を起用してきたTBS火曜ドラマ枠。久しぶりに三十代の上野さんが登板で、ターゲットは同年代より上かな。



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