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ドラマ日記『鎌倉殿の13人』(第36話)

鎌倉時代、源頼朝(大泉洋さん)に学び、武士の世を盤石にした男、二代執権・北条義時(小栗旬さん)が、いかにして武士の頂点に上り詰めたのかを描く大河ドラマ第61作『鎌倉殿の13人』の第36話「武士の鑑」。

深まる北条時政(坂東彌十郎さん)と畠山重忠(中川大志さん)との対立。緊迫する中、板挟みとなった義時は、政子(小池栄子さん)、時房(瀬戸康史さん)らと事態の収拾を図り…。

重忠の嫡男・重保(杉田雷麟さん)が討ち死にし、ついに腹をくくった重忠は、少ない手勢で鶴ヶ峰に陣を敷き。義時は戦回避の最後の望みで、義盛(横田栄司さん)を重忠の元に送り、説得を試みさせるのですが、重忠は「筋を通すだけ」と応じず失敗。

二人の関係性を、これまで散々見てきただけに切ないシーンでした。そして、「戦など誰がしたいと思うか!」と叫ぶ重忠。

ついに戦いは始まり、死を覚悟した重忠たちが奮闘する中、義時の息子・泰時(坂口健太郎さん)を見つけた重忠はそれを狙うと見せかけ、義時をおびき出し。

大将同士の一騎打ち。馬上の戦いから、馬を降りての小刀での鍔迫り合い、そして最後は殴り合いという、大河ドラマには珍しい『クローズZERO』展開。このシーンは小栗さんの提案らしく、なるほど。

義時にとどめを刺すことなく去っていった重忠。その後、討ち死にし首桶に。時政にそれを差し出し、「次郎がしたのは、ただ、己の誇りを守ることのみ。検めていただきたい。あなたの目で。執権を続けていくのであれば、あなたは見るべきだ!父上‼」と義時。彼もまた腹をくくりました。

サブタイトル「武士の鑑」にふさわしい重忠の最後、中川さんの熱演でした。今回もあっという間の45分。毎回本当に面白い。


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