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『セクシー田中さん』(最終回)

地味で友達も恋人もいないアラフォー、経理部の田中(木南晴夏さん)の裏の顔は、超セクシーなベリーダンサー。その正体を知った同僚の派遣OLの朱里(生見愛瑠さん)。正反対な2人の関係性が化学反応を起こすラブコメディー『セクシー田中さん』の最終回。

三好(安田顕さん)のキスを受け入れることができず、自分の気持ちがわからなくなってしまった田中さん。お見合い相手・ふみか(朝倉あきさん)を連れて、母・悦子(市毛良枝さん)の見舞いに行く笙野(毎熊克哉さん)。メイクと真剣に向き合う朱里。それぞれに待ち受ける未来とは…?

「安定は死だ」という言葉があります。(経済的や精神的に)安定した日々は「安心」ではありますが、それが一種の「執着」となり、「自己実現」から目を逸らし、「変化」というものを恐れているとすれば、すでに死んでいるも同然なのかも。

そんなことを感じさせた最終回。笙野は自らの本心に従い、ふみかと交際を解消し、田中さんと向き合おうとしますが、時すでに遅し。田中さんは自己実現を優先し、海外ダンス留学へ。そして2年後エンド。

主人公の恋愛成就によるハッピーエンドと思わせてからの自己実現&シスターフッド物語でした。いや、いい作品でした。日本テレビ「日曜ドラマ」枠は、昨年は不作でしたが、今年は『ブラッシュアップライフ』以降、豊作でした。来年もこの調子が続くでしょうか。

余談:NHK『明石家紅白』を久しぶりに見ました。明石家さんまさんが、複数のゲストアーティストとトークしつつ、音楽もじっくり楽しむ番組で、もう14回目とか。

ゲストは、いきものがかり、スキマスイッチ、水曜日のカンパネラ、BE:FIRST、Awich、SUPER BEAVERと、半分ぐらいよく知らなかったのですが…。

音楽の嗜好って保守的になりがちな分野だと思うので、敢えてチャレンジの姿勢を持ってないと、狭い世界で自己完結してしまうという持論もあり、見てみました。結果、全てのアーティストが素晴らしかったですし、皆楽しめました。特に、Awichは良かったなあ。


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