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ドラマ日記『35歳の少女』(第5話)

25年後に目を覚ました10歳の少女の物語『35歳の少女』第5話。望美(柴咲コウさん)の学習内容は高校へと進むと同時に“、結人(坂口健太郎さん)のことで頭がいっぱいの“恋愛脳”化。

結人への想いが止まらない望美は、母・多恵(鈴木保奈美さん)に前のめりな交際宣言。結人へも自分の気持ちを猛アピールするのですが…というストーリー。

感動的なシーンも入れつつ、不穏な終わり方だった今回。毎回、一進一退、三歩進んで二歩下がるようなドラマですが、見どころも結構ありました。

まずは、妹・愛美(橋本愛さん)。時折優しい言葉をかけてくれる元カレ・相沢(細田善彦さん)への思いを断ち切れなかったのですが、仕事上でいいように利用されていることに気がつき、ブチ切れ。ついに会社を辞める決意をします。

相沢のネクタイ直しの伏線からの、ネクタイ首締め、そして「これは経費で落ちません」的な相沢の書類を、天井高く投げ捨てるシーンのカッコよさ。あの撮影の裏側を見てみたい。一発OKだったのかなあ。

次は父・進次(田中哲司さん)とその現在妻・加奈(富田靖子さん)。早期退職の打診に応じない進次に、会社は青森への異動を命じ。大荒れの進次は酒で大失敗、クビになる展開。なんだか、こういうドラマで九州や東北が左遷先に描かれるのが切ないなあ。いいところなのに。

予告編にあったように、ついに加奈はブチ切れ。暴力をふるっていた息子の達也(竜星涼さん)もたじろぐほど。さすがの富田さん。映画『あ・うん』(1989年)のさと子ちゃんは、『鈴木先生』(2011年)の足子先生あたりから、こういう役もお得意。

そして、結人が担任していて自殺した生徒の墓参りへ。偶然、そこには生徒の母もいて。結人は生徒を守れなかった後悔を告白し、そこから逃げ続けてきた自分を認め。

さらに何かを語ろうとしながらも口ごもったその時、望美が結人の、再び教師をやりたいという気持ちを代弁。今週の感動シーンではあるのですが、とりあえずお母さんがいい人で良かったです。

最後は多恵が「私か結人か」の二者択一を迫り、望美と結人と家を出ることに。結人も教職復帰してちゃんと就職してから、交際の話をすればよかったのにね。来週は不安しかない「幼い同棲生活」の巻。




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