愛する家族を傷つけられた議員秘書・鷲津亨（草彅剛さん）が、知略を尽くして鮮やかな“罠”を仕掛け、悪しき政治家を失脚させる痛快エンターテイメント『罠の戦争』の第10話。

内閣総理大臣補佐官に抜てきされた鷲津亨は、総理のお墨付き議員として躍進するが、ある日、週刊誌に政治資金規正法違反の疑いを取りざたされ、流れは一変。政界内には怪文書が出回り、立場が危うくなる。

権力が腐敗し、権力者が堕落するのは世の常。息子・泰生（白鳥晴都さん）を突き落とした犯人を突き止め、隠蔽した者たちに復讐するまでは、まさに“痛快”エンターテイメントでしたが、終盤になって権力の亡者となってしまった鷲津が無残ながら、それを演じ分けている草彅さんが見事。

週刊誌の方は犬飼（本田博太郎さん）の秘書だった虻川（田口浩正さん）によるものでしたが、怪文書は鷲津を慕っていた秘書の眞人（杉野遥亮さん）によるもの。亡兄・浩輝（森田甘路さん）の陳情を放置し、見殺しにしたのが鷲津だと気が付いていたのでした。

鷲津が破滅するバッドエンディングになるのか、それとも再び改心して市井の人に戻っていくのか。いよいよ今夜が最終回。

余談：波瑠さん主演のフジテレビ『わたしのお嫁くん』。波瑠さん演じる主人公の両親役に宇梶剛士さんと富田靖子さんが決定。既視感のあるこの二人の組み合わせは…TBS『逃げるは恥だが役に立つ』におけるみくり（新垣結衣さん）の両親役そのままでした。