ドラマ日記『わげもん』『おいハンサム‼』『まったり!赤胴鈴之助』(初回)

江戸末期、通詞だった父の失踪の謎を追って長崎にやってきた青年・伊嶋壮多(永瀬廉さん)が、密輸事件や父の秘密を知る老通詞の死の真相に、仲間たちと挑む『わげもん~長崎通訳異聞~』の初回。平山祐介さんも同心役で出演していて、ちょっと『おかえりモネ』気分。

壮多は、オランダ語通詞の父を探し、幕末の長崎にやってきた。好奇心が強く、秀でた語学センスを持つ壮多。通詞の森山栄之助(小池徹平さん)と出会い冒険が始まる。

全4回の放送ながら、初回は時代背景と当時の長崎の特殊事情、個性的な登場人物たちをひと通り紹介した印象。芸妓見習・トリ役の久保田紗友さんが目を引く一方、 トリの友人役のハーフっぽい青年は、トラウデン都仁さんで、トラウデン直美さんの弟でした。

壮多が父の名前を尋ねても、誰も知らないと答え、八方塞がりの状態ですが、トリの伏線発言を受けて、最後に壮多が言った「ここは長崎だろ」というセリフ通り、キセキが起きて、真相が明らかになるのでしょう。

男を見る目が全くない、個性の違う三姉妹。暗雲漂う娘たちの未来のため、昭和の頑固親父・伊藤源太郎(吉田鋼太郎さん)が令和に立ち上がる、ラブ&ファミリードラマ『おいハンサム‼』の初回。吉田さんの独壇場で、予想以上に面白い。

源太郎は、妻・千鶴(MEGUMIさん)の3人の娘、長女・由香(木南晴夏さん)は独身で不倫に走りがち。エリートっぽい男性と結婚したはずの次女・里香(佐久間由衣さん)も離婚の危機。三女・美香(武田玲奈さん)は独身で売れそうにない漫画家と同棲中で…。

昭和の頑固親父とは言いながら、仕事はできるようですし、言っていること自体は意外に筋も通っていて、酔っぱらった時の面倒くささを除けば、案外愛すべき父親を、吉田さんが自在に演じている印象。

初回は、モラハラ夫に不満を感じている里香の出番はわずかで、美香と由香の男性問題がメインに描かれました。由香の元彼(浜野謙太さん)が、源太郎の仕事の取引先となり、二人は意気投合。酔って二人は家に前来てしまって…で終了。木南&浜野さんの絡みが、面白ポイントの一つになりそう。

少年剣士・赤胴鈴之助(尾上松也さん)が江戸の道場を飛び出し、令和の世界にタイムスリップし、まったりする物語『まったり!赤胴鈴之助』の初回。OP曲が、懐かしのアニメ版と違って、ちょっとガッカリしてましたが、ED曲で『がんばれ!赤胴鈴之助』のカヴァーが流れました。

鈴之助が迷い込んだ先は、令和の現代。そこには、兄弟子・雷之進(今野浩喜さん)の姿があった。雷之進が勤める企業へ入社した鈴之助は、雷之進行きつけの居酒屋へ。そこには、マドンナ店員・ヨシ子(堀未央奈さん)の姿が。現代の楽しみ方を覚えた鈴之助だったが、悪の手が忍び寄る…。

鬼面党や銀髪鬼、真空斬りなども登場しますが、基本的にアニメや原作とは別物のパロディと考えた方がいいでしょう。

面白いところを敢えて一つ言えば、『カムカムエヴリバディ』のジャズ喫茶オーナー役の近藤芳正さんが、悪の親玉役で出演しているので、そこは注目。


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