見出し画像

昔な、『エターナルアルカディア』という神ゲーがあったんじゃ……

唐突に思い出したんで書くんじゃが、その昔『エターナル・アルカディア』という神ゲーがあったんじゃ。

https://www.amazon.co.jp/%E3%82%BB%E3%82%AC%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%B9-%E3%82%A8%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%AB-%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2/dp/B000069TAB

まだその昔、ソニーに対してセガが戦いを挑んで追った頃。ドリームキャストという神ハードがまだ未来を信じておったころ、まだ今よりずっと、ゲーム産業が輝いて追った頃のお話じゃ。

お話です。

エターナル・アルカディアは2000年10月に発売されたドリームキャスト専用ゲーム。その後、『エターナル・アルカディア・レジェンド』としてゲームキューブでも発売。当初はPS2でもーという話だったけれど、結局それはならず。まあ要するに思っていたほど売れなかったという話だ。

当時としては極めて先鋭的な3Dグラフィックで描かれた世界、空賊の少年ヴァイスが、ファイナという異国の少女を助けたことで、自分の船をもち、空を旅しながら世界を救う旅にでるというばりばりの王道ファンタジーじゃった。

このゲームが出たときはの、まだ背景はのっぺりとした書き割りのようになっていた作品が多かったんだけれど、この作品では違った。大空をそのまま具現化させたような青々とした世界が、その先にある未知が広がっていて、こう、単純にいって胸がドキドキしたものだ。当時はPS2と性能争いで若干負けていたドリームキャストは、その独自性を開発しようといろいろな試みをしていた。その時に出たゲームだった。

『エターナル・アルカディア』が優れていたのは、当時からすでに飽きられていた王道ファンタジーをがっちりとやったところだった、と思う。当時からFFやDOを食うのではないかという程に期待を寄せられた絶妙きわまりないゲームバランス、惜しげもなく投入されたグラフィック。フルオーケストラの音源を限界まで生かしたサウンド。どれをとっても2000年最高傑作の一つだと思う。

 戦闘システムも申し分なかったし、魅力的なキャラクターも、フルとはいかなかったものの、適切なボイスも、青空と夜空の徹底した美しさも、艦にのって闘う艦隊戦も、すべてがカンペキだった。ラスト近辺では、自分だけの基地が持てるようになっていて、そこで出来ることは非常に限られていたけれど、手抜きではないドキドキ感を満喫できるようになっていたのだった。

 しかし、時代はもう遠くに過ぎ去っていた。『エターナル・アルカディア』はドリキャス史上でもたぐいまれなるほどの高評価を受けながらも続編がつくられることなく、そしてPS2ではなくなぜかゲームキューブで完全版でるという有様。現在ではとてもショボく見える3Dグラフィックも含めて、復活の機運はなくなったと言っていいと思う。


 でもね。僕は思うんだよ。2000年のあのとき、僕はドリームキャストが大好きだった。FFもDQも好きだったけれど、ドリキャスが見せてくれた最高の夢の一つがこの『エターナル・アルカディア』だったんだ。当時の少年達が憧れたものをすべて突っ込んだこのゲームは、「憧れ」の詰め込みすぎで爆死した。でも、でもね。いまでも僕は遊びたいと思うのだ。ね、セガさん、ちゃんと続編だしてくださいよ><


昔のことや未来のことを考えるための、書籍代や、旅行費や、おいしい料理を食べたり、いろんなネタを探すための足代になります。何もお返しできませんが、ドッカンと支援くだされば幸いです。