第十話:退去交渉・販売準備

私の実体験を元に不動産投資への失敗を書いていく。

現居住者への物件販売はできないことが分かり、次のステップである退去交渉に進むことにした。再度、居住者と連絡を取り、所有者である私の意向で申し訳ないのだが、退去いただきたい旨伝えたところ、物件売却の話が出た段階で、ある程度退去の可能性を悟っていただいており、すんなりと受け入れてくれた。

とはいえ、退去となれば新しい物件を探したり、引越しもしたりと時間と費用がかかるため、そこは私としても全力で補填することを約束し、結果として家賃半年分程度の補填をし、数ヶ月という短期間で退去してもらうことができた。

この時、万が一揉めた場合は、色々としんどくなることが想定されたので、弁護士ドットコムで貸主都合での退去における条件等々、相当調べながら、管理会社にも知恵を借り、万全の体勢で挑んだが、その心配は無かった。

この対応と同時に、空室後の販売準備を進め始めた。
当初から諸々協力してくれていた知人不動産屋はもちろんのこと、自身でイエウールで複数社一括査定を活用し、まずは販売戦略を考えることにした。

短期間で4社と面談し、各社サービス内容や仲介手数料の値引率等を一覧化した上で、一番条件がいい会社のレベルで再度他の3社と交渉し、最も良い条件の1社で専属専任媒介契約を締結することとなった。

不動産仲介業者は銀行や保証会社とも関係は無いので、これまでの流れを包み隠さずフルオープンで伝えた上で、多くのアドバイスをいただいた。

居住者退去後、早速部屋を見たところ、非常に綺麗な状態だったので、フローリングを簡易的に掃除をし、水回りは仲介業者のサービスでピカピカに磨き上げていただき、不動産販売サイト用の画像も撮影し、販売準備は完了した。

販売準備ができただけで多少ホッとしたのは確かだが、ここからまだまだ険しい道のりは続くのだった。。。

第十話を振り返って
居住者と揉めることなく空室にできたことは、本当に有り難かったし、その後複数の不動産業者と会話しながら、色々アドバイスをいただいた営業マンの方々からも色々と学ばせていただくことができた。
やはりネットや本で学ぶことは一定数可能ではあるが、実際人と会話し、現場で使ってみて初めて身に付くため、この一連の流れを体験できたことは、今後の私の人生において非常に意味のあることになったと感じた。

次回、第十一話、不動産販売。

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