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ロボアニメ曲だらけの演奏会を聴いてきた

文字書きを志す身だし、たまには芸術を浴びてセンスを磨かないとね。

場所は國家音樂廳、ここに来たのは数年まえ、ドラゴンボールの演奏会以来だな。

パンフレットだ。なんかBANDAIっぽい顔つきなロボットが描かれているぜ。今回聞きに来たのは高雄市管樂團による機甲動画交響音楽界が行われる。ロビーにいかにオタクっぽい人がたくさん集まっているし、スレッタ、ミオリネ、ユニコーンガンダム、綾波、アスカに扮装したコスプレイヤーとの撮影会が行われている。俺はたとえ見知らぬ他人でもプライバシーを重視しているので写真におさまらないことにした。ちなみにパンフレットは公式のInstagramをフォローして画面をスタッフに見せることで配られるシステムになってるが、InstagramもFacebookもやっていないと率直に伝えたらなぜかもらえた。ありがたい。

曲目はこんな感じ。日本語ネイティブの読者もなんとなく読めるんじゃないか?では一介観客として感想を語ってしていくぞ。

【鉄腕アトム】
最初のロボットアニメともいえる鉄腕アトムで先陣を切ることからリスペクトを感じる。原曲は吹奏楽がメインなのでほぼ完璧に再現している。アトムには疎いけどアニメシリーズ2作目においてアトラスが宇宙空間にもかかわらず馬にを走らせて追いかけてくるシーンが好き。

【勇者王誕生!】
いきなり弾丸Xをぶち込んできやがった。午前に筋トレで疲労気味の俺的にとても助かった。勇者王誕生!のオーケストラVer.はYoutube Musicで公開しているので聴きなれている。ほぼ完璧再現。頭の中にOPが再現されるぜ。

【トップをねらえ!組曲】
聞き覚えのある曲が流れるけど、肝心のFLY HIGHがなくて盛り上げが欠けるよなぁ。GAINAXと庵野のいざこざで色々危ういか?

【檄!帝都華撃団】
元から軍楽風の曲なんだし現場の演奏だとより勇ましく感じる。間奏の琴ソロはハーブで代用。

【マクロス】
特に問題はない。

【創聖のアクエリオン 組曲】
創聖のアクエリオンは一応全話見たが覚えている曲はOPの2曲しかない。そして1番目の『創生聖のアクエリオン』といえば吟遊詩人が酒場の椅子に腰を落とし、ギターを鳴らして客たちの注目を集めてから神話を語り出すあのイントロが好きなんだけど、今回の演奏はそれに相当する部分をカットしたよね。実に惜しい。全力で未完全だったよ。

【スーパーロボットアニメセレクション】
ゲッターロボ!、コン・バトラーVのテーマ、おれはグレートマジンガー、マジンガーZの四連奏。ほぼスパロボBGMそのまんま。おれはグレートマジンガーのサックスソロは楽団の首席サックス吹きが立ち上がってノリノリに吹く演出は楽しかった。

【機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 組曲】
特に問題はない。

【機動戦士ガンダム 水星の魔女 組曲】
イントロだけならおそらく音楽史上最高の祝福をオーケストラで聴けるか!?と思いきやスレッタが初めて学校に来た時のBGMやフィックスリリース時のBGMや、エアリアルが不思議な力で相手のアンテナをへし折る際のBGMしかやらなくて肩透かしを食らった。歌唱部分はハープの人は担当した。

【機動戦士ガンダム 組曲】
飛べ!ガンダムから入って、いくつの戦闘bgmの後に永遠にアムロで締めくくるが、どうしてもガンダム(けものフレンズ)が頭によぎって失笑してしまった。

【新世紀ヱヴァンゲリヲン 組曲】
シンエヴァを視聴して全てのヱヴァンゲリヲンにさよならして未練を断ち切ったので、穏やかな気持ちで聴いていた。

アンコール

アンコール、それはライブの醍醐味。俺としては非常に疲れているので早く帰りたいところだがね……

デデデンッ、デッデデッデデデーンッデデ
デデデンッ、デッデデッデデデーンッデデ

なにっ、この音楽史上最高のイントロはまさか!?

【祝福】
組曲に入れず単独で演奏しやがった。原曲イントロのベースソロ(恐らく。俺の耳が節穴)は渋くてかっこいいが、オーケストラは華やかかつ音に深みがあって良き。YOASOBIの作曲は神がかかってる。

【無敵鐡金剛】
マジンガーZがみなみの国放送された際にオープニングテーマとして流れた曲だ。昔は日本のアニメや漫画が輸入されても事情でキャラの名前や主題歌を改変することが多々あった。今でもみなみの国ではくろがねの城といえばマジンガーより無敵鐡金剛の方がよく呼ばれている。

【ババーンと推参!バーンブレイバーン】
冷え切った石の如く無表情の俺でもイントロを聴いた途端に笑いが込み上がった。皆笑っている。超楽しい。「ブレイブ斬」「ブレイブシュバババババ」も抜かりなく再現。公式もまたオーケストラバージョン出していないよね?ていうか商業利用は大丈夫か?サイゲームズから許可が出ていると信じたい。

盛大な拍手の中で楽団員たちが退場し、客も各々の思いを抱いてホールを出た。駅に向かう途中に「ユニコーンのあれがないのは残念だったなぁ」「流れを変えてほしかった」みたいな会話を耳にした。俺だって復活のイデオンが聞けなくて残念さ。高雄市管樂團は今なお影響力のある偉大な作品とこれから偉大になっていく新しい作品をバランス良く取り入れて良質なエンターテイメントに仕上げた。とても楽しい午後を過ごせた。ありがとう。


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