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#AKBDC 結果発表

「はぁあぁぁぁ……」

 デスクの前に、アクズメはくそでかい溜息をし、カメラ目線に視線をこっちに送った。

「えーと、2019年九月三十日11:59にて、アクズメバースデーカーニバルは無事に終了しましたー。投稿してくれた方々、もう一度感謝を申し上げまーす。あっ、AKBDC に関してはこちらを参照してください」

 そして彼はもう一度「はぁあぁーん……」とくそでかい溜息を吐き、頬杖した。

「あぁ、ごめーん。なんかテンション低いよね。これを見てくれよ」

「ずっと楽しみにしていたんだ。エルフの王子の原型にもなったオールランドを肉眼で見ることを。彼と運営を責める意思は一切ない。だたモチベーションが大幅下がったのも事実です」

 はぁああぁぁぁん……ため息。

「というわけで僕は今とても寂しい気分だ。元々は発表のついでにグラミー賞みたいにショーを、たとえば王子ダンス、テン・マーク演武、剣闘ショーとか入れるつまりだったが、ブルームを観れないと知ったことによりイマジネイションが低下したのでキャンセルだ。きみだってはやくCORONAを貰って早く逆噴射プラクティスに戻りたいだろ?」

 ……ため息。

「そんじゃ始めよういきなり一位から発表しまーす」

◇一位◇

昔の香港漫画のアトモスフィアがプンプンする。しゅげんしゃ氏によるスピード感あり、情熱あり、感動あり、爽快感あるバトルアクションだ。AKBDCの評価基準の一つ「いかにして私の感情を揺さぶったか」のポイントがかなり高い。モルラの歌は涙腺がとっくに枯れたアクズメでも電車の中でうるっとした。おめでとう。CORONA六本分に相当する1500円はきみのものだ。僕も作中のアクズメみたいな立派な大人になりたい。

◇二位◇

いやぁ、すごいよこれ。主役級のキャラ多人数登場させながら誰も特出し過ぎず、見せ場を与えている。そしてなりよりazitarou氏は他人のキャラでありながら見事に性格と特徴を掴んでいる。読み込んでくれている。彼に一切の研修も施していないのに。彼の思いを答えるべく、私はあのホテルのドアを再び叩くであろう。おめでそう、CORONA四本分に相当する1000円はきみのものだ。

◇三位◇

note随一の特撮小説家桃之字氏の代表作。アマガサとの共演だ。流れはほぼムービー大戦。礫ーッ!、ヒーロー同士の衝突、対話シーン、そして不明の敵、こちらの攻撃が全く通らない!攻略のカギは別世界から来たヒーローにある!新フォーム披露!巨大ロボ!名乗り!連携技!KA-BOOOOM!完璧だ。そして桃之字氏は自分が読み返しているうちになんども目元が熱くなったと言った。本人が楽しく書いていたことが伝わってくる。おめでそう、CORONA三本分に相当する750円はきみのものだ。

◇剣闘賞◇

絵、それはかなり強い媒体。参加作品が小説に限らないとルールに書いてある。正直、こういったファンアートが見たくてこのイベントを再開したと言ってもいい。ドゥームは少年と変わらない身体は想像のままだし、ストラウベリーの腹筋とヒップはもう最高だ。剣闘十回できる1000円を進呈します。
「もう少し盛ってもいいんだぜ。でかストラウベリー腰ほっそ!あたしより細くない?あんなに食ったラム肉はどこに行ったんだよ!」
ローマ時空からのコメントは以上です。

◇Pre-cure賞◇

結局全プリキュア大投票は見れていない。NHKぇ……全プリキュアを愛する故に、プリキュアを介していざこざしている輩をプリキュアの力をもって浄化するタイ―ラとデンダシリーズだが、なんと今回は二人の男がキュアカンフーキュアローマに変身して(少女化つき)戦う羽目になった。全く頭に悪い話だ、大好き。この600円で進呈します。プリキュアのガシャポン二回まわせる。
「プリキュアファンにすげえ奴がいるんもんだ。だがおれも負けていないぞ。これまでのPre-cure小説に出て来たヴィランはなんか……本物は戦闘者はいなかったからな。いつかおれの本気をお見せしよう。アクズメのがんばり次第でな」
クレイトンさんからのコメントでした。

◇夏の思ひ出賞◇

サマー、ビーチ、ダイビング、BBQ、花火……(そしてお色気)すべては遠い昔。アクズメは腹筋が割れてなくなってから海に行っても服を脱ぐことはなかった……おっと想像してしまったか?ごめん。この作品は「いかにアクズメを楽しませるか」の項目における点数は参加作品のなかで最も高い。おれは魚類などに詳しいつもりでいるが、彼女には敵わない。コノドントは意外とかわいいだった。素敵な思い出ありがとうございました。800円進呈します。

🥚🍚🔥

 発表は以上です。賞金は10月中逐一振り込みます。一気に海外へ送金し過ぎるとカード会社に睨まれたてエージェントが来てしまうので間を設けます。ゆっくりお待ちください。アクズメが逃げることは多分ないです。あったとしたら彼は何らかの以外に巻き込まれてもう居ないと思ってください。

「ハァ?おいどういうことだ?どう見てもおれが書いた小説の方がダントツ面白いのに入賞すらしないとはなにこと?アクズメさんはSENSEのないアホだった?」

 ああわかるよその気持ち、痛いほどわかるつまりだ。でもこれは競争だ。WINNERがいればそうでない者もいる。だから少しでもあなたの苦労を労れるのなら、こうしよう。今回AKBDCを投稿した者は全員アクズメに飲料一杯奢ってもらう資格を得る。アクズメが日本にいる間直接彼の襟を掴んで揺らして要求してください。次の機会は11/21から数日間になります。チャンスを掴みましょう。

 さて来年はまたやるかどうかわかりません。地球が一年後また宇宙空間に漂っているかどうかすらわからないしね。では、引き続き客噴射プラクティス励んで下さい。ここまで見てくれてありがとう。サヨナラ。

 はぁぁぁぁあぁぁ……オールランドォ……

参加作品はこちらです。投稿してくださって本当にありがとうございました。

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