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ふたりはPre-cure:VOTE、それは戦争

「キュアー・アップ!」「グワーッ!」「キュアー・アップ!」「グワーッ!」「キュアー・アップ!」「グワーーッ!!」

 夜、どこかの臨海倉庫。偽魔法使い(男)が対人フラワーエコーワンド(振ると伸びる警棒のことだ)でパイプ椅子に縛られるふたりはプリキュア原理主義者の頭(男)を三回殴った。

「ハァー……ハァー……どうだ、我が魔法の味は?」興奮状態の偽魔法使いワバビーはふたりはプリキュア原理主義者を見下ろして言った。「SNSでの発言を撤回すれば、アレキサンドライトをの力を見せずに済んでやるぞ」

「ず……ば……せっ」苦しげに声を絞り出すふたりはプリキュア原理主義者。

「なに?謝る気になった?」「ず……お……ぼっ」「なーにィ!?声が小さくて聞こえないんだよ!」

 耳をふたりはプリキュア原理主義者に近づける偽魔法使い、その時。

「プーエエエ!」「ヒィーーーッ!!?」

 原理主義者は急に頭をあげ、口内に溜めこんだ大量の血を混じった唾を偽魔法使いに向かって噴射!耳穴が暖かく生臭い液体に侵入され、思わず悲鳴をあげて狼狽える魔法使い!

「WAR-ハッハッハッハ!なんどでも言ってやるぜ!魔法つかいプリキュアはふたりはプリキュアの劣化コピーとな!」

 顔中血まみれても強気に宣告する原理主義者!

「キサマーー!!」唾を手で抜くい、激昂する偽魔法使い。「なんならアレキサンドライトの力を見せてやるっ!」

 彼は倉庫の隅へに泊まっている虹色に塗装したフォークリフトへ駆け、乗車してエンジンをつけた。

「これが我がレインボーキャリッジだ!」ウィーン、興奮したクワガタムシのようにリフトを雄々しく上げ下げしてアピールする。「ともにゆくぞモフルン!」そしてヘッドガードからぶら下っているUFOキャッチャーでゲットしたミニモフルンを一撫でした。

「来いよ……いい年して魔法など戯言を吹かしている小僧に、わしの高ぶった心(MAX HEART)は止められん!」強固たる眼差しで偽魔法使いを見定める原理主義者!「かかって来いやーー!!」

「ウオオオオオーー!!」加速するレインボーキャリッジ!原理主義者はこのままリフトに串刺しされて悲惨の肢体になるのか!?

 BUZZ!

「ウオレレレレレ!?」は全身が電流が流れたように痺れて、レインボーキャリッジから転げて落ちた偽魔法使い!いや、実際彼は全身に電流が走っていた。よく見よう。左肩の付け根の部分に、ワイヤーが繋がった二つの小さな金属棒が刺さっている。運転手を失ったレインボーキャリッジはあさっての方向へ走って行き、壁に衝突して転倒した。ワイヤーを辿ると、そこには対人ミラクルライト(テーザー銃のことだ)を両手で構えている赤ひげのスキンヘッド男と、その隣にいる小太りの茶髪男がいた。二人とも、中年の白人男性だ。

「ワーハッハハ!正義必勝!なぎさとほのか16年間愛してきたわしはやはりここで終わる運命ではなかった!スーパーヒーロー様のご登場だぜ!」

「はぁ……」

 茶髪男、Pre-cureのサミーは浮かばない顔でボルトカッターを手に持って原理主義者のもとへ歩み寄った。一方ひげ面スキンヘッド男、Pre-cureクレイトンは油断なく対人ミラクルライトを片手に、レインボーキャリッジのエンジンを切り、カギと対人フラワーエコーワンドを没収した。

「外人のお兄さん、あんたもなぎほのが好きなんだろ?匂いで分かるぜ?この16年間で鍛えたプリキュアセンスで容易に」

「ちょっと黙ってて」サミーは慣れない手つきでボルトカッターのハサミをチェーンに当てた。「いま切るから、動いたら危ない」

「むぅ」

 原理主義者は黙った。サミーはボルトカッターのレバーを何回も開閉させ、圧力が掛かった鋼鉄バサミはチェーンに食い込み、そして”キン!”と明るい金属音共にチェーンを切断した。

(続く)


投票し、プリキュアファンとしての義務を果たせよ。

ふたりはPre-cureとは何か?それは100%プリキュアファンによるプリキュアファン小説さ!



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