「ねえ、あくずめくん。ニューイアズイヴで食べる料理だけど、何か作ってもらえる？」

「あーいいよ。なにがいい？」

「パスタとかどう？この前作ったやつ、おいしかったよねー」

「（舌が壊れてんのか？）りょーかい、パスタだけでいい？」

「うん、ほかは私がなんとかする。必要な材料は書いといて、買ってくる」

「ほい」

～　～　～　～

・材料：
1.マカロニ　1袋
2.マッシュルーム　1パック
3.パプリカ　2個
3.ニンニク　4個、多めでもいい
4.玉ねぎ　2個

・調味料

1.オリーヴオイル
2.塩
3.胡椒
4.味付けしたわかめ、ふりかけのやつ

　では始めましょう。鍋に水と食塩入れます。食塩の量は2さじくらいがいいでしょう。沸騰したらマカロニを入れて弱〜中火で茹でます。マカロニは見た目より量が驚くほど少ないので多く入れてもいい。ここは1袋(500g)全部入れます。その間に具を調理します。両親はヴェジタリアンなので今回は動物的なもの一切入れません。

　パプリカを細切りします。繊維に沿って切ることで歯ごたえがあり炒め物に適している。繊維に直角に切ることで火を通すと柔らかくなる。だが特に気にしなくていい。

　マッシュルームは薄切りします。だが途中で面倒くさくなり適当に切り刻みました。家族が食べるものだし、手間かける必要が感じませんでした。ガールフレンドのためならちゃんとスライスしたのにね。

　玉ねぎは繊維に沿って細きりします。できるだけ薄く切ります。玉ねぎは本当にいい野菜だと思いますね。素人でもちょっと練習すれば薄く切れるので自信がつけます。

　最後にニンニクを切ります。できるだけ細かく刻むと言いたいところですが、やはり面倒なんで包丁の腹（あるいは平、あるいはしのぎ）で叩き潰してだけでいい。これで材料の処理が終わりました。お疲れ様です。4分以内でできたらお友達に自慢できますよ。

　さっそく材料を炒めましょう。中華鍋やフライパンにオリーブオイル入れて中火かけます。今日は大人数なので100ml入れました。熱したオイルにニンニク入れて、香りが出たらさらに塩を入れます。塩が溶けて見えなくなるとパブリカ、玉ねぎ、マッシュルームの順番で入れて炒めます。順番は特に守らなくていい、ただ火が通りにくい食材から入れた方が効率的かなと。

　全部の食材がちゃんと火が通るまで炒めます。鍋を振ってうまく混ぜましょう。途中で胡椒を入れたり、追いオイルしてもいい。

　順調であれば食材を切り始めてからここまでちょうど七分が立ち、カマロニがいい具合に茹で上がる時です。具の鍋を弱火にし、茹でたマカロニを穴が開いたおたまですくい上げて少し水を切らして具の鍋に入れて、マカロニが具と混ぜ合わせます。うまく混ぜ合わせないのなら追いオイルしましょう。あと私はここでわかめのふりかけの奴を一緒に混ぜたが、思い出してみると皿に盛りつけてからやった方が外見的にいいと思った。まあ、家族が食べるもんだしそこまで（以下略）。

　完成したのはこんな感じです

Then let's enjoy!

〜　〜　〜

「うーん、やっぱあくずめくんが作ったパスタはおいしいね!私はとても作れないわ」

「まあね」

「みんなもそう思うでしょう?」

「……うん、美味しいよ」

「おいしい」

「味が薄めでヘルシーね」

父とおばあさん、そしておばあさんさんの看護婦さんは特に反応を示さず適当に答え、マカロニを口に運んでいる。感動も無ければ、感慨もない。私が作った料理はそういうものさ。母さんはべた褒め過ぎだ。