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銀座 伊東屋のペンケアルームに行って万年筆を調整してもらった話

最近、自分は喋るより書くほうが向いてる気がしてきた筆者です。

トップ画でお目汚しして申し訳ない。ちゃんと比較用の文章を用意してなかったので感情が爆発したひどいものしか調整の前後を比較できるものが残っていなかったのだ(しかも写真下手)

前日譚

先月、愛用しているキャップレス万年筆がかすれて書きにくいことに気がついて、パイロット本社に修理を依頼した。
キャップレスはデシモのFとマットブラックのMを持っていたのだが、中身を入れ替えてから非常に筆記が捗ることに気がついてからはマットブラックにFを入れていたのだが、ある日かすれが出るようになってしまった。
洗浄しても改善しない。

筆者は石を愛でる趣味も持っているので、宝石用の10倍ルーペでペン先を見てみた。
……ちょっと曲がっていた。
ああ、やっちまったな。というのが最初の感想。
おそらく、夢中で筆記しているうちに無意識に力を変なふうに入れてしまったのだろう。ペンポイントがずれていたのだ。

自力ではどうしようもないのでパイロット本社にすぐさま連絡。一週間ほどでペン先が交換され新しいものになったキャップレスが戻ってきたのだった。
だがこの新しいペン先になったキャップレス、フローが渋すぎて書きにくいのだ。
以前のFのペン先は4,5年使い込んでいたので購入直後よりちょっとフローが良くなっていたのかもしれない。
とにかく、新しいペン先が非常に書きにくくてストレスを感じるようになってしまった。
しかし、ペンクリニックはたまにしか開催していない上に予約制でタイミングが難しい……。


本題

長い前置きになってしまって申し訳ない。ここから本題です。

銀座の伊東屋さんにはペンケアルームという、万年筆の調整をしてくれるエリアがある。予約は不要で、伊東屋以外で買ったペンでも受け付けてくれる。

筆者はつい先日知って、翌日休みだったのですぐに伺った。
受付の人にキャップレスマットブラックを渡すと、手慣れた感じで分解して様子を確認してくれた。その際に「先月パイロット本社に直接送って修理を依頼した」「ペン先が新しいものになってからフローが悪い」という旨を伝える。

万年筆に慣れているらしい店員さんにも試し書きしてもらったのだが、新品のペン先はこんなものらしい。とは言えこの状態ではストレスが溜まる……。

幸いなことに、当日はパイロットのペンドクターがいらっしゃるということでその日のうちに調整してもらえることになった。

簡潔に結論を書くと、3時間くらいで調整が終わった。
銀座の街をうろついて時間を潰し、約束の時間になってから再度伊東屋さんに来店した。
そこのはインクフローが3倍(体感)くらいになったキャップレスが待ってくれていたのだ。

すごい。ペンドクターすごい。
受付してくれた店員さんとは別に、職人ぽい風貌の方がカウンターの奥の方にいた。あの方がペンドクターなのだろうか。
筆者はペンクリニックというものに行ったことがないので全然知らないのだ。

今回、伊東屋に予約無しで持ち込んでその日のうちに調整してくれたので本当に助かった。
普通は調整で1600円くらいかかるらしいのだが、今回ペン先の交換直後ということで無料だった。もし、購入直後とか修理直後だったら保証書とかレシートとか、何かしらの日付の証明ができるものを持っていくと無料で調整してくれるらしい。これは知らずに行ったのだが、本当にありがたかったので店員さんに何度もお礼を行ってペンを受け取って帰ってきた。

ついでに伊東屋さんの手帳フロアで来年使う用の手帳を買った。お礼の意味も込めて。

また、時間を潰している間に素敵な香水との出会いもあった。銀座で時間をつぶすのはお金がかかるのだ。ペン先の調整は無料だったのに……。
ということで、手帳と香水の話はまた別の記事で書こうと思う。

今回は初めてペン先調整をしてもらって感激したので、一気に文章を書いてしまった。

ちなみにこれを読んで「伊東屋に万年筆持ち込んでみようかなー」と考えている人に向けて一応書いておくと、普通は調整や修理は有料で、状態によって金額は変わるらしいです。あと、筆者のキャップレスみたいにペン先交換とかになるとメーカーに送らないといけないので1,2週間かかるようです。調整くらいだったら、運が良ければその日のうちにできるかなーくらいの感じで考えておくと良いと思いました。

それでは、良い万年筆ライフを!

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