アルキメデスの大戦

「アルキメデスの大戦」を見た方が良い人

表題の件の通り、映画・アルキメデスの大戦を見てきました。
原作は読んでいませんが、また映画館へ足を運びたくなるし、ロケ地巡礼というか呉の大和ミュージアムに行きたくなる作品でした。
感想を言ってもネタバレになるので、見た方が良い人を以下に記載します。

【①モノづくりの仕事で積算や見積もりをしている人、その中で不条理を感じたことがある人、正直お手上げな状況に直面したことがある人】

または、

【②とにかく戦艦が好きな人、戦争における退廃的な美しさに思考が止まってしまう人】


なんでやねんとかその話詳しくと思った方、ネタバレ覚悟で続きを見ていただければと思います。
※具体的な話の展開を書いているわけではありませんが、最後まで見た内容を含めた感想が書いてあります。

♯アルキメデスの大戦 ♯第二次世界大戦 ♯戦艦大和 ♯映画 ♯戦艦 ♯戦争 




まず①の方にむけて。
戦争モノとか考えずにこの映画を一言で表すとすると、
「壮大な見積もり大戦争」という印象。
主人公の櫂が見積もりを進めていく中で、現代の仕事現場でも一部通じるようなもどかしさや快進撃がありますが、こんなに命がけで見積もりをすることって人生の中であるのだろうかと引き込まれる。
見積もりをしていく過程がこんなに上手く行くかと思ったり、櫂少佐の才能は完全にフィクションだけど、手段は実直。知らない分野は知り、コネでもツテでもなんでも使う、これは見習いたい。←


そして②にあてはまる方へ。
不謹慎な事を書くようですが、出てくる戦艦が妙に美しいです。
圧倒的な美や共感というものは思考を止めてしまうものなのですが、見る人が見たら完全に思考が止まります。ただ、その実感を通してそれもこの作品の大きなテーマとして横たわっているのかなと思う。
特攻作戦を通すための言葉「一億総特攻の先駆けとなれ」にもある通り、不沈艦なのに沈むことを前提として出撃で最期を迎えた戦艦大和。その言葉とその後に続く戦況だけは知っていたものの、「一億総特攻の先駆け」が言葉だけではなく日本の地上に大きく横たわっていた重さが伝わってくるラストでした。自分の中で戦艦大和が再定義されたような気持ち。早く呉に行きたい。

もちろんこの映画はフィクションを通して戦争を描いているのですが、
フィクションを通すからこそ知らない世代に伝わる時代になってきたなと思うので、先の大戦に興味のある方、戦艦大好きな方にはもちろん、戦争とかよく知らない方にも知らないことを知るきっかけとして見ていただけたらなと思います。

記事を書こうとして原作に関するWikipediaを見ましたがめちゃくちゃ面白そう。読んでみます。


まさか…まさかサポートしてくださるのですか!!? ありがとうございます!!!