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「言語化の魔力」読書感想

私はよく、上司や家族に「で?」と言われていた。
「で?」とは、「それで何が言いたいの?」ということ。

自覚はあった。伝わっていないということは。

自分でも言葉にできていないから、伝わらないということは分かっている。
でも、どうしたら…。
もともと自分には語彙力ないし…。
こんなふうに思っている人に、本書に書いてあることを実践し続けたことで、光明を得ている「私2.0(自称)」の体験談をご紹介します。

弁が立つ人の前では、何となく自分の中にある違和感を言語化できず、結局、言い負かされ消化不良の日々。

とにかく、本書にある通り、自分の頭の中にある「ごちゃごちゃ」「違和感」「なぜ?」を言語化していった。

仕事でプレゼン資料を作る時は、「1番伝えたいことは〇〇と言い切ろう!」「もっと一言で言わないと分かりづらいんじゃないの?」「見出しを工夫すればいい?」「ここ、突っ込まれるよね。」など、言語化すると、整理されて客観視できるようになった。

自分の思い、違和感も「事実と感情が一緒になってるぞ!切り離して考えよう。」とか「あの人、ああ言ってたけど、私はこう思う。その時は思いつかなかったけど、考えを整理して、よし、もう一回聞いてみよう!」という具合に前に進む力が芽生え、行動できるようになってきた。

また、仕事に限らず、感動したことや心が揺さぶられたこともSNSに投稿して言語化しておくと、時間が経ってもその時の記憶が蘇り、自分自身を振り返ることができた。

内側のモヤモヤを外化することで、心が軽くなり、頭の中がクリアになる。おや?何に対しても「できないよー。」と思っていた私が、言語化によって「できるかも!」「やってみよう!」へと変わっていくのに気がついた。まさに「言語化の魔力」(笑)

そして、ある時から、私に対して「何言ってるかわからん!」と言ってた人も、「最近ちょっと変わったよね。」と言ってくれるようになった。さらに上司からも「いつも分かりやすく伝えてくれるから、今度はこの問題を可視化して伝えてほしい。」と求められ評価も変わった。

この著書に勇気づけられたところは、言語化は上手にやる必要はない。能力、スキル、必要ない。肩肘はらずに、言葉にして吐き出せばOKといってくれているところ。書けば1人でもできる。そして、今はできなくてもいい。少しずつ続けていけばいいと。著者は精神科医ということもあり、優しいく導いてくれる。

他にも著書を読み進めていくと「うわー!まさに‼︎」と、おもちゃの首振り人形のように頷きまくる。言語化してくれているからこそ共有できているんだなと思う(笑)

最後に、本書にあったことでこれからもやっていこうと思ったことがある。それは「辛い体験も笑い話しとして締めくくる」ということ。

この著書のおかげで、「私2.0」に進化した私に、当初「で?」と言ってた人に、今度は私が「どぅ?」と言ってみる番だ(笑)

みなさんにもこの著書を読んで、この痛快さ、味わってほしい。

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