マガジンのカバー画像

イタリア旅行記(北部)

344
ヴァッレ・ダオスタ州、ピエモンテ州、ロンバルディア州、ヴェネト州、リグーリア州、トレンティーノ・アルト・アディジェ州、フリウリ=ヴェネッツィア・ジューリア州、エミリア=ロマーニャ… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

イタリア郷土料理のお話・ピエモンテ州②~ お菓子 ~

前回、ピエモンテ州の郷土料理について、お話させて頂きました。 今回は、ピエモンテ州のお菓子に注目します。 まずは、地理的復習から、始めましょう! 1)ピエモンテ州(Piemonte)について 旅行記(北部)からも、豊かなピエモンテ州の様子を見て頂けます。 2)ピエモンテ郷土菓子の特徴ピエモンテ菓子を語るにおいて、必ず出てくるキーワードが「サヴォイア家」。 イタリア統一運動後、1861年成立したイタリア王国(首都:トリノ)の王家として君臨した家系です。 イタリア最後の

イタリア郷土料理のお話・ピエモンテ州(Piemonte)

今回は、イタリア北西部にあるピエモンテ州について、見ていきます。 1)ピエモンテ州(Piemonte)について 2)州都:トリノについてイタリア第4の都市として、博物館美や術館も多く、感性を刺激される街、 また、ミラノに次ぐ第2の工業都市として、フィアット(FIAT)等の 自動車工業の拠点でもあります。 世界遺産として登録されているのは、カステッロ広場にあるトリノ王宮をはじめ、サヴォイヤ家の王宮群。 見応え十分です。 キリストが十字架から降ろされた後に包まれ、身体の形が

イタリア郷土料理のお話・フリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州

今回は、イタリア最北東に位置するフリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州について、見ていきます。 レシピ集でも、いくつか郷土料理をご紹介していますので、 併せて、理解を深めていきましょう。 ****************** 1)フリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州   (Friuli-Venezia Giulia)について2)州都:トリエステについて紀元前時代は、イストリア人が定住。 (トリエステから西に位置する三角形の地域が、イストリア半島) 古代ローマ帝国の支配下

イタリア郷土料理のお話・リグーリア州

ヴェネト州をご紹介した「イタリア郷土料理のお話・第一弾」。 第二弾は、北イタリア西側のリグーリア州について、書かせて頂きます。 ヴェネト州のお話 レシピ集でも、6~7月にかけて、リグーリア料理をご紹介しました。 それも併せて、まとめていますので、是非、ご覧ください。 ****************** 1) リグーリア州 ( Liguria ) について2) 州都 : ジェノヴァについて中世の時代、四大海洋都市のひとつとして繁栄し、 現在も、イタリア第一の港街として

イタリア郷土料理のお話・ヴェネト州②~ お菓子 ~

前回、ヴェネト州の郷土料理について、お話させて頂きました。 今回は、ヴェネト州のお菓子に、注目します。 ヴェネト郷土料理については、こちらからご覧頂けます。 まずは、地理的復習から、始めましょう! 1)ヴェネト州(Veneto)について旅行記(北部)からも、美しい街の様子を見て頂けます。 # ヴェネト州の記事 2)ヴェネト郷土菓子の特徴外国との交易、交流があった地域なので、その影響が色濃く残っています。 中世の時代に、海洋都市として栄えたヴェネツィア(州都)は、 オ

イタリア郷土料理のお話・ヴェネト州①

レシピ集がスタートして、6ヶ月目に突入。 これからは、郷土料理を切り口に、各州の特徴も、ご紹介していきます。 イタリアは、全20州。 ぞれぞれの地域色が、郷土料理にも、色濃く残っています。 お話したい事は、山ほどありますので、色々な角度から、 分かりやすく、ゆっくりと、まとめながら、お伝えしていきます。 どうぞ、よろしくお願い致します。 第一弾は、ヴェネト州をご紹介。 レシピ集3月~5月にかけて、多くのヴェネト料理をご紹介しました お料理と照らし合わせながら、見て頂くと、

イタリア郷土料理のお話・ヴァッレ・アオスタ州(Valle d’Aosta)

久しぶりの「イタリア郷土料理のお話」。 今回は、イタリア最小の州・北西部に位置するヴァッレ・ダオスタ州について、見ていきます。 ****************** 1)ヴァッレ・アオスタ州   (Valle d’Aosta)について 2)州都:アオスタについて雄大な山並に囲まれた盆地の街・アオスタは、2000年以上の歴史を誇ります。 アルプス越えの拠点として、古代ローマ時代からの重要都市であり、 遺跡や教会、美術品も多く残っており「アルプスのローマ」とも呼ばれています。

北イタリアの旅を振り返って…

<イタリア旅行記(2016年北イタリア)No.70:最終回> クリスマス・シーズンの10日間、北イタリアを巡った旅。 ミラノ(Milano)から入って、東へ。 最終滞在地・ボローニャ(Bologna)を含めて、3つの街に滞在しながら、 様々な街を巡りました。 日本から、長いフライトを終えて、ミラノに着いたのは、夜中の11時。 ミラノ中央駅のプロジェクトマッピングを見て、フライトの疲れも和らぎ、 翌日、ミラノ大聖堂、ガレッリア等を訪れて、イタリアに来たことを実感。 さあ、

元旦・富士山を望む(日本に戻る機内より)

<イタリア旅行記(2016年北イタリア)No.69> この日は、12月31日、2016年最後の日。 10日間のイタリアの旅を終えて、ボローニャ(Bologna)から、 ローマ(Roma)経由で、成田に戻ります。 ボローニャ空港にて (All'aeroporto di Bologna) まだ、クリスマスツリーも置かれています。 10日間、イタリアのクリスマスの雰囲気に、どっぷり浸かっていたので、 少し、名残惜しいです。 それでも、飛行機に搭乗すると、さあ、日本に帰ろう!

フェラーラから、ボローニャへ戻る車窓から

<イタリア旅行記(2016年北イタリア)No.68> エミリア・ロマーニャ州のフェラーラ(Ferrara)で、大満足の昼食をとり、 ちょっと怖い魔女・ベファーナの人形を手にして、滞在先のボローニャ(Bologna)に戻ります。 まだ、午後3時台というのに、厚い雲に覆われた空から、太陽の光が差し込んでいます。 ぱっと晴れ渡った青空が、大好きな私ですが、こういう景色も、きゅっと 心を掴まれます。 美しいです。 ボローニャに戻る車窓から (Dal finestrino de

「アレルゲン表示」がある、メニュー表

<イタリア旅行記(2016年北イタリア)No.66> 今回の旅、レストランのメニューで、気になったことがありました。 アレルゲン表示をしているお店が、いくつもあったのです。 料理名のみ書かれているメニュー表が多いですが、そこに、使用されている 食材、そして「アレルゲンのリスト(Lista degli allergeni)」も、細かく提示している店もありました。 ( 許可を得て、撮影しています) メニュー名と、値段の間に、「数字」が書かれています。 これ、なんだろう?と

この旅、最後の昼食は、やはり、フェラーラのレストランで…

<イタリア旅行記(2016年北イタリア)No.65> この旅の最終日。 どうするか、迷いに迷って、再度、フェラーラ(Ferrara)を訪れることに。 お目当ては、前日と同じレストランでの食事です。 どうしても、あのレストランの肉料理が食べたくて、 ボローニャから、列車に乗って、フェラーラに向かいました。 お昼の開店時間に合わせて、早速、入店。 この日も、オペラ歌手・パヴァロッティ(Luciano Pavarotti)似のシェフが対応して下さり、この日のお薦めを注文しまし

トリュフの加工品を扱う専門店、見つけた!

<イタリア旅行記(2016年北イタリア)No.64> トリュフの産地と言えば、ピエモンテ州のアルバ(Arba)が有名ですが、 他の、内陸地域でも、採取され、販売・商品化しているところもあります。 エミリア・ロマーニャ州のフェラーラ(Ferrara)でも、トリュフ専門店を 見つけました。 トリュフ専門店(Negozio di tartufi) トリュフが漬け込んであるオリーブオイル、刻んだトリュフが入っているトリュフ塩、トリュフペースト等々、定番の加工品が並んでいます。

ザンポーネ ☆ モデナ発祥の年末年始のご馳走です

<イタリア旅行記(2016年北イタリア)No.63> 州都・ボローニャ(Bologna)がある、エミリア・ロマーニャ州でも サラミ・ハム等、多くの肉加工品が造られています。 その中でも、クリスマス、年末年始ならではの加工品があります。 ザンポーネ(Zampone)です。 ザンポーネ(Zampone) 発祥地は、エミリア・ロマーニャ州のモデナ(Modena)。 フェラーリ社、そして、バルサミコ酢の里として知られている街でもあります。 豚足のスネの部分に、スパイスなどで