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正に「黄金の聖堂」、サン・マルコ寺院内のモザイク画

<イタリア旅行記(2008年夏・ヴェネト&ドロミテ&トリエステ)no.6>

ヴェネツィア(Venezia)のサン・マルコ寺院(Basilica di San Marco)
寺院内部は、本当に驚きのモザイク画で溢れています。

内部は写真撮影が禁止されているので、絵葉書でのご紹介となります。

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サン・マルコ寺院(Basilica di San Marco)の内部

見てください。
この黄金、そして、黄金。
目が眩む~とは、この事。
すべて金色の切片で造られたモザイク画なのです。

モザイク画とは、壁に漆喰を塗り、この漆喰が乾く前に、石の切片
(サン・マルコ寺院では、金の切片)を埋め込み「絵画」を造り上げるもの。
イタリアでは、このモザイク画を、本当に、よく見ることが出来ます。

床面に埋め込む場合もありますが、サン・マルコ寺院では、
壁、そしてクーポラ(円蓋:天井の半円部分)も、素晴らしい金色を敷き詰めたモザイク画で、埋め尽くされていました。
「黄金の聖堂」を呼ばれるのも、よく理解できます。

この黄金に輝く内部が、9世紀、つまり1200年以上も前に造られたものと思うと、ゾクゾクと鳥肌が立ってきます。

そして、寺院内右奥に進むと有料ですが、
黄金の祭壇画「パラ・ドーロ(Pala d'oro)」を、見ることが出来ます。
12世紀にコンスタンティノープル(現:イスタンブール)で造られ、十字軍の戦利品として、ヴェネツィアが持ち帰ってきたものです。

こちらも絵葉書でのご紹介です。

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黄金の祭壇画「パラ・ドーロ(Pala d'oro)」

金だけでなく、ルビーなどの宝石類も埋め込まれています。
眩しい~、眩しすぎる!

5~6世紀に、このヴェネツィアの島々に、人々が住みだし、交易で国力を蓄え、海洋都市として花開き、繁栄していった9~12世紀頃のヴェネツィア。
その当時の圧倒的な 「力 」を肌で感じることができる 「黄金 の軌跡」でした。


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