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スラムダンクの映画観て、ぼちぼちええかな感想書いても

全く期待してなくて、なんなら映画化の企画に対して穿った気持ちを持っていて。
例えば、広告代理店がお金儲けのために色んな力を使って井上先生を口説いて実現した企画なのでは…とかね。

観に行く予定はなかった。

公開1週間前、奥さんから「観に行ったほうがいいって。」と諭されて、観るなら公開当日の朝イチ見に行きたいなと。ネタバレ回避と普段映画館に来ない人で溢れると思って。

劇場はユナイテッド・シネマ大津。理由は空いてそうだったから。笑
確かに思ったより空いていて、グッズも余裕で見れたし、ドリンクホルダーも買えた。

中途半端に好きなキャラとかより主役…しかし、今回の主役は…。

チケットを見せるとこで更に特典。だんだんテンション上がってくる。

これがARで動くと一ヶ月後ぐらいに聞く。ほんまに?

私はマンガで1億回ぐらい繰り返し読んだけど、アニメは全然見ていない。
あの作画が、どうしても受け入れれなかった。でも、あれ酷くなかった?
予備知識は、それぐらい。

鑑賞終了。帰りにもらったポカリに粋なメッセージ。

「なんて無駄な時間を…。」だっけ?

感想。最高。観に行って良かった。そして、ネタバレについても早く観に行って良かったと思った。

アニメーション・作画について

スラムダンクの漫画が素晴らしかったのは、選手の動きが静止画なのにリアルだったからだと思う。
それはバスケ経験者、未経験者関係なく感じることができたはず。
テレビアニメで萎えてしまったのは、本来漫画よりも動くことが前提のアニメが、漫画のリアルを超えなかった。
それを2022年に、アニメ化を見せるのは、チャレンジングな話。
日本にはディズニーのような巨大資本もなければ、元・ピクサーのような技術でリアルを突き詰めることは難しいと思う。場合によっては炎上、ファンを落胆させて終わる。
しかし、アニメーション・作画が素晴らしかった。ただのリアルではない。
僕が漫画で熱狂した選手たちが動いている。無理なく、違和感なく。
そして、かっこいい。
更に、漫画ではないパートの景色情景も美しい。
沢北が神社に参りに行く。「自分に経験していないことがあれば、それを教えて欲しい。」みたいなこと手を合わせて言った後、高い杉の木がブワーっと並んでいる。
まだまだ高い、上には上がいるかのように…。

その他にも海、雨などの凄く綺麗で意味深。。。

試合も山王工業の強さが伝わってくる。あの怒涛のプレス、沢北、河田、松本の上手さが動画でアニメ的なリアリティだけど納得のいく動きとして。
序盤の三井の連続スリーで鳥肌が立つ。

前の週に「すずめの戸締り」を観に行った後だったけど、スラムダンクの方が良かったです。映像作品として。個人的な思い入れ抜きでも。

ストーリー・脚本

ここで、漫画内にはない要素と省かれた要素についてだけど、ここが議論のポイントになっているのでは?

ネタバレをするけど、主役は宮城リョータです。
まず、冒頭で「沖縄?」となって、小さな男の子がお兄ちゃんと思しき人物と1オン1している。お兄ちゃんは、小さな子を「リョータ」と呼ぶ。

ここで完全に心を掴まれましたパンフレットで井上先生本人も語っていますが、リョータはマンガの中では深く掘り下げられていないし、彼の背景もよく知らない。

「そうきたか!!!」と膝を打ちました。そこからは、どっぷりです。
そこからというか、初めからやし。笑

漫画を読み終わった後、まだまだ読んでいたい、もっと先が知りたいと思ったように、映画館が終わった後、その後の宮城家を想像したり、最後のワンシーンで語られたリョータの進路にも、想像していなかったけど、納得してしまった。

だから、「大好きです。今度は嘘じゃないっす。」が省かれたのは当たり前です。

他にも省かれた点に色々言及されているそうですが、はっきり言って今作品の完成度を見れば、パーフェクトな原作とのバランスだったと思います。

最後に…。

私が、唯一苦言を呈するとすれば、音楽のジャンルがロックだったこと。
10feet にも、the Birthdayに対して何か言いたいのではなくて、ダンスミュージックにして欲しかった。
理想はヒップホップ。ラップミュージックが良かったと。
バスケとヒップホップが、ここまで結びついていない国は日本だけだと思う。
NBAジャパンゲームも、「ゆず」やったしね。
ウィンターカップのテーマ曲も、なんかロックでしょ?
スポーツの疾走感みたいなのロックの速いピッチでみたいな感じで…でしょうか。
嫌いです。本当に嫌いです。スポーツにロックな日本。
(キングオブコントのオープニングラップ最高 だったんだからラップで盛り上げれるんです)

グッズはドリンクホルダーとポストカード。もう一回見に行きます。多分。



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