2019 あの人は今 その2

前編はこちら

ここからは2019夏に移籍した選手たち。

6.野田 裕喜(CB)

U23でやることなくなった組の1人で、5月末に山形へ移籍。移籍直後は5試合4試合に出場していたが、その後大宮戦まで出場はなし。調子のあがらないチーム状況を味方につけられるか。

山形には岡崎、井出、野田、髙木とガンバ関係の選手が4人いるのがちょっと面白い。

今シーズンの出場記録
出場 5試合(先発5):459分 / 0G0A

7.オ ジェソク(SB)

3142でポジションがなくなっていたこともあり長谷川監督のいるFC東京へレンタル。正直3バック継続ならポジションはないだろうし完全じゃなかったのが意外。年末に契約が切れるから今オフにフリーで移籍か?みたいな予想もあるらしい。

今年の前半の出来はあまり良くなかったとはいえ、14年の3冠以来最もパフォーマンスが安定していた選手の1人。移籍してからは即先発フル出場と完全に復調している。

今シーズンの出場記録
出場 4試合(先発4):395分 / 0G0A

ジェソクだけでnote書きかねないからこれも読んでほしい(ダイマ)

8.藤本 淳吾(MF)

長谷川監督時代に来たが、スタメンは取り切れないままお別れとなりそう。長谷川442のSHは無理だし4231のトップ下として呼んだのか、残念ながら未だにガンバでの適正ポジションが分かっていない。それでも超ロングシュートを決めたりキックの精度は衰えを見せず。堂安ら若手が慕っていたりとチームの精神的な支柱ではあったのだろう。

京都へ移籍してすぐの試合で怪我をしてしまったのは非常に残念。

今シーズンの出場記録
出場 1試合(先発0):13分 / 0G0A

9.中村 敬斗(FW)

昨シーズンはFWとして使われていたが今年は左サイドが主戦場。特に3142採用後はアイソレーション気味に構えて仕掛ける姿勢が増え、戦術的にも重要な選手になった。早くて今オフだと思われていた海外移籍により、オランダのトゥエンテへ移籍した。

ゴールも決めていて、サポーターから個人チャントが歌われているようで今のところ順調な滑り出しを見せている。

今シーズンの出場記録
出場 4試合(先発4):268分 / 2G0A

10.髙木 彰人(FW)

昨シーズンまでは一美が活躍する横でイマイチ殻を破れなかったが、一美が抜けた今シーズンは自分が穴を埋めると言わんばかりの大活躍。何とかJ3から脱出し、山形へ移籍した。

移籍初戦で初ゴールを決めるもその後はベンチスタートが増えている様子。ガンバのときと同じく覚醒までには時間がかかるのかもしれない。

今シーズンの出場記録
出場 4試合(先発1):156 / 1G0A

11.米倉 恒貴(SB)

3142でポジションを失ったため古巣の千葉へ移籍。良くも悪くもサイドからの突撃と小柄ながら高い身体能力を活かしてクロスに合わせることが持ち味だと思っていたので右の中村のようになれるかなと少し期待していたが、RCBに高尾がいることもあり、役割は少し非対称なのだろう。

3冠レギュラーは伊達じゃなくJ2では即スタメンを勝ち取っているが、千葉を建て直せるだろうか。

今シーズンの出場記録
出場 3試合(先発3):292分 / 0G0A

12.高 宇洋(MF)

宇佐美、井手口の復帰のあおりを受けた形でギリギリ山口へ移籍することに。小野瀬、高木を奪っておいて高を貸し出すだけ、という中々アコギな商売を始めているが山口さんにはこれからも良いお付き合いをお願いしたい。

早速べた褒めされる高

今シーズンの出場記録
出場 1試合(先発1):97分 / 0G0A

おわりに

夏に移籍した選手はまだ時間が短いこともあり出場がほとんどない選手もいましたが、短い時間でも高評価を受けていたり結果を残していたりと頼もしい限りです。

現在のガンバは誰が編成をまとめているのか不透明な部分も多く、レンタル中の若手が活躍してもガンバに戻ってこれるか、戻ってくるべきかはわかりません。
例えば呉屋、一美、髙木のFW陣がシーズン終了後に戻ってきたとしても、宇佐美、アデミウソン、渡邉(、パトリック)がいる以上少なくとも1人は(最悪3人全員とも)来シーズンもガンバ以外のチームを探すことになりかねません。

ベテラン陣の放出も始まり今後数年かけて世代交代を進めていくのかもしれませんが、海外移籍が早熟かつ活発になってきた状況を受けると非常に難しいミッションでしょう。20年を最後に廃止になるというU23チームを主戦場にする選手の受け皿も含め、フロント、強化部には厳しい数年間となりますが、若く強いガンバを見れることを楽しみにしています。

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