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フレームワークで遊ぼう 1:マッキンゼーの7S

 ビジネスの世界とかで思考法やら分析やらをするときの枠組みの事をなぜかよくわかりませんがフレームワークって総称してたりします。
 ただ、フレームワークって総称していますが、実際のところ、メソッド的なものやら概念的なものやら、単なる経験則だったり考え方だったり、まあ言っちゃえば多種多様かつ整理整頓されていないというか、一事で言えば散らかってる感じです。笑。

 とは言うものの、フレームワーク各々は、使いどころさえ押さえておけば便利な道具です。
 ここ、フレームワークという体系があると思ったら相互矛盾してたりしちゃいますから、道具として使い倒すのが多分正しいんだと個人的には思ってたりします。

 フレームワークってのを使う時の注意点としては、そもそもフレームっていう枠を前提にしているので、限定的にしか使えないものしか原理的に存在し得ない事だと思ってたりします。要するに万能なものは無いって事でしかありませんが。

 さて、それはさておきとして、有名というか大抵のフレームワーク集に掲載されているにも関わらず、まず使われている姿を見たことがないものに「マッキンゼーの7S」ってのがあります。

 これ、組織運営とかの基本的な概念と言うか方向性をどうコントロールすればいいのかってのに深く関わっているフレームワークで、使い勝手が難しいからか、いろいろ調べてみてもなんかふわっとした説明になっていたり、いまいちピンとこない説明だったり、だからなんなの?的なものだったりとかしていたりします。

 でも、まあ、個人的に組織を一丸とするため的な事で非常に苦労したりした経験がありますので、そのあたりを含めて私なりの使い方ってのをちょっと書いてみようかと言うのが主旨になります。主旨出てくるの遅いな。

 まあ、フレームワークそのものの図は下のようなものです。

 線とか引いてませんけど、組織運営上重要な7つの経営資源的なものがあって、それが各々連携しあうってのが基本的な考え方です。
 ちなみに青色部分はハードの3Sと呼ばれ、比較的容易に変更が効きやすい、まあ言ってみれば構造的なものです。黄色部分はソフトの3Sと呼ばれ、比較的変更が困難な、まあ言ってみれば属人的な要素があるような感じのものです。
 ここで一つ個人的な意見を挿入しますが、ハードのSを変更するにはわりとお金がかかります。Systemなんてのは直接的ですからわかりやすいんですが、Strategyを変更する時なんかはハードウェア的な、まあ店舗の出退店であったり機械の買い替えだったりが伴いがちですし、Structureっていうか組織構造を大きく変更したらいろいろ金がかかります。
 反面でソフトのSは、変更は困難かもしれませんが案外お金がかかりません。もちろんお金をかけてもいいんですけど。ですので「変更しやすい/変更しにくい」ってのはお金の問題をぶち込んだ場合逆になったりします。

 これ、全部の丸から全部に線が描かれる事が多いので(めんどくさいから描いてませんけど)まあいいのかも知れませんけど、調べたらこの○の場所がまちまちだったり、Shared Valueが下にあったりなんかするパターンまであって「ああ、試行錯誤なんだなー」とか個人的には思ったりもします。

 とは言え、普通はShared Valueが一番重要で、以前はSuperordinate Goals(上位の目標みたいな感じ)とかってなっていたそうです。ネットとかで検索したらShared Valueだけ色を変えている場合も多くあります。

 さて、実際問題として、Shared Valueをいかに構築するかってのは、特に経営者的には重要なはずです。っていうかShared Valueが明確に構築されていてそこに問題が無いのであれば大抵の場合は健全に運営されてますからね。

 実は、このShared Value、実際に組織運営してみれば経験があるでしょうけど、直接的にアプローチできないんですよ案外。そもそも考え方が異なる人間が集まって「じゃあこの考え方で♪」なんてのができるのであれば苦労しません。
 なので、Shared Valueってのは周囲の6要素にアプローチしていく事で間接的に動かす事を考えるべきだってのが、まあ個人的な考え方です。

 例えばですが、6/28現在、某最大手コンビニで24時間営業がどーのこーのとかって揉めてたりしてます。そもそもちょっと前に大きく問題になって社長交代にまでなったってのになーってのが感想なんですが、これって言ってみればShared Valueをトップダウン的かつ直接的に変えようみたいなアプローチしかされていないので、まあ当然の結果だよなとも思ったりします。

 まあ推測でしかないのですが、Shared Valueが「24時間営業&顧客の利便性追求」だったものを「24時間にこだわらない&フランチャイジーの持続性」みたいなものへ変更しようとしていたんだと思うんです。っていうかニュース的にはそういう感じでしたし。

 でも、まあ周囲の6要素へのアプローチがほとんどされていませんから、結局言いっぱなしで変わらないんですよね。

 仮にですが、じゃあどうすりゃよかったのかってのを考えてみます。なんか粗探しみたいですねー嫌ですねー。でも粗探しってのはある意味答え合わせ的なものなので練習にはもってこいなんですよ。

 ハードの3Sから行きます。
 Strategy(戦略)ですが、ドミナント出店やら24時間営業やらそういった感じですかね。
 まあドミナント出店していた結果としてフランチャイジーへの負荷が増えたのも事実ですから、適正な店舗数に調整するとかっていう手法でフランチャイジーの持続性を維持する事は原理的には可能でしょう。お金がかかりまくるので現実的にはほぼ不可能ですけど。せめて今後の方向性としてむやみやたらな出店は慎むとかそういうのを設定するしかありません。

 Structure(組織構造)ですが、フランチャイズっていうシステムじゃなければそもそも問題にはなっていないって言うとちょっと端的すぎますかね?でもそういう事です。
 もう少し丁寧に言えば、フランチャイズの仕組みとして、売上=営業利益という構造である限り、現場というか担当者は売上だけを求めますよそりゃって話です。むやみやたらな出店を止めろって本部が言ってもやっちゃいますし、24時間営業を無理に推進するなって言っても売上減を避ける為には24時間営業を推進するでしょってお話です。

 System(システムなんですけど、まあ仕組みとかも入ります)ってのは、この場合はStructureとの区別がし辛い面があるんですが、24時間営業を前提として最適化されている仕組みってのは24時間営業じゃなくなったらどこかで破綻するよね的な話です。実際、物流とかそういうところに負荷がかかるんじゃないかみたいな話はでていましたね。

 ソフトのSを見ていきましょう。
 Skills(スキル)ですが、そもそもフランチャイジーの経営持続性に対してのスキルなんて持っているとは思えません。ただしこういう方向性でのSkillsを得ようという姿勢があれば、フランチャイジーとの会議を行って問題を洗い出したり、外部コンサルとかを入れて相談するなり、まあいろいろと手法はありますし、中長期的には使えるSkillsになるはずです。

 Staff(人材)ですが、まあこれもこういった事に対応できる人材がいればそもそも問題になっていないわけです。
 ただ、例えば売上的にはいまいちだけどフランチャイジーのロイヤルティがやたら強いエリアとかそういうのの洗い出しを行う事で、経営持続性を意識している社員とかを見つけ出せるかもしれません。このあたりは評価基準を見直すことでそういう社員を見つけ出して優遇するなり今までより大きな仕事を任せるとかっていう事は考えられます。評価基準ってのはハードのStructureやSystemとも連動するお話になりそうですが、まあ社員の事ですからStaffで考えた方がわかりやすい気はします(新たな指標が必要だったりしたらSystemで対応する必要がありますが)。

 Style(風土って訳してみましたが、社風とかスタイルとかって書かれる事が多いです)に関しては、まあ要するにあれです。フランチャイジーに対するリスペクトとか協業するんだっていう意思だとかそういう感じですかね。個々に関してはトップといいますか上の方から率先して行動で示さないとなかなか変わらないと思ってはいます。
 っていいますか、個人的にはStyleもShared Valueほどではないにせよ直接的にアプローチするのは難しめだったりするので、実はマッキンゼーの7Sの図の書き換えが必要なんじゃないかなー?って思っていたりもします。まだまだ形にもなっていませんけど。っていうか形になってたらそこんところは有料コンテンツにしますよいくら私でも。いやしないかもなー?使ってみてもらってナンボですしねー。その場にならないとわかりません。笑。

 長々ダラダラはいつもの事ですが、まあ本当に長々ダラダラですね今回。反省が多いところです。でも実はマッキンゼーの7Sって、異なる要素を並列的に考えないといけないってのが本当に言いたいところなので、本気で詳しく書いたらもっとダラダラになってしまうんですよ。Structureをこう変える事でStaffがこういう風に変わるはずなのでそうしたらStyleもこういう風に引っ張られて変わっていくから・・・みたいな感じなんです。このあたりがフレームワークとしての使いづらさの原因でもあります。なのでまあ改良したいんですけどねー。もやもやしてます。苦笑。

 閑話休題、無理やりまとめちゃいますと、要はトップダウンで方向性とか(Shared Valueなんですけどね)を示しているにも関わらず、そういう風に動かない時ってのは、まあ大抵この7Sの残りの6Sに対してアプローチがなされていないと思って間違いないと思います。掛け声だけのパターンですね。

 ぶっちゃけ「働き方改革」や「プレミアムフライデー」みたいな空振り気味な政策なんかもこのマッキンゼーの7Sで見直したら面白いと思います。

 使い方のコツとしては、あるべきShared Valueを真ん中に置いてみて、じゃあ周りの6要素はそれにきちんと連携できるものなのかどうかっていう見方をするのが取っ掛かりとしては良いんじゃないかなーって思います。

 

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