なんだか自分の中で整理できているはずなのに、実際に口に出すことが出来ないことってないですか？

最近、何人か初めましての人に会って連絡先（LINE)を交換したんです。
私のアイコンは長年ずーっと愛犬の可愛い写真で、ホーム画面も愛犬の写真で固定されていました。そして今もなお、お気に入りの愛犬の写真が私のアイコンです。なんなら家族全員愛犬の写真なもんだから家族ラインは誰からメッセージが来ても違う愛犬の写真でちょっと面白いことになってます。

話を戻すと、ラインを交換するとほぼ確実に「アイコンの犬は飼われているワンちゃんですか？」みたいな話題になります。（話のきっかけにアイコンの写真ってちょうどいいですよね笑）今までもそうでした。
例に漏れず、今日も聞かれた「アイコンのワンちゃん可愛いですね。飼われているワンちゃんですよね？」っていつもの質問。
そして、私は「そうなんです。可愛いんですよ～」なんて答える。
今も生きているかのように。

今日も言えなかった。

「飼っていた犬なんです。もういないんですけどね」ってことを言えなかった。なぜだろう。あれから3か月ほどが過ぎて自分の中でいなくなってしまった事実を受け入れられているはずだったのに。
どうしても「もう亡くなってしまった」という事実を言葉に発することができない。その言葉を口に出すと同時に涙も出てきそうだから、あたかも今も生きているかのように話してしまいます。咄嗟に嘘をついてしまっていることに罪悪感を抱きながら、いつ「本当はもういない」という事実を伝えることになるだろうと考えながら、今日も言えなかった。

いつになったら言えるだろう。
スラスラと・・・「前に飼っていた愛犬なんです」ってこの一文が出てこない。どうやらまだ心の底では完全には受け入れ切れていないようです。

もうしばらくは、この小さな嘘をついてしまうかもしれません。
今日も言えなかった・・・と心の中で唱えながら。