第三回 Gt 虎 |MOVIE TORAVIA「 アイアンマン論」

『アイアンマン』論

「いまの時代の“イケメン”像なんだと思う」

単純に男なんでアクション映画は大好きなんだけど。そのなかでも、一番好きなのがこれ。何が一番好きかって、中身が普通の人間っていうところに身近さを感じられるんだよね。これからいろんなテクノロジーの進化とともに、もしかしたら実際にそれに近いものはもう開発されてるのかもしれないけどさ。近い将来、“パワードスーツ”ができて、誰でもスーパーヒーローになれる時代がくるかもしれないじゃん。観てて、『ドラえもん』の世界みたいで、“もしかしたら!?”っていう夢がつまってるんだよ。他のアクションヒーローのキャラクターって、成り立ちからしてなにかの突然変異とかさ、宇宙人レベルの存在だから、観てても親近感が持てないじゃない?『アイアンマン』が支持されてるところって、たぶんそういうところなんだよね。実際に、ロバード・ダウニー・Jr.が演じてるトニー・スタークは、リッチな上にめちゃくちゃ頭もよくて、チャラくて、ほんといいキャラなの。いまのIT社長って、俺たちが若い頃に描いてた金持ちの社長とか取締役になりたいという像とは明らかに違くて、トニーみたいにちゃんと”遊び心“を持った人に憧れてるんだと思うんだよね。遊び心がないとパワードスーツを作ろう、みたいな新しい発想は出てこないじゃない?トニーは、いまの時代を象徴する憧れの”イケメン像“なんだと思うよ。

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