止まない雨も 業深キ君モ

激情のぶつけ先にキーボードを選んだので過去一支離滅裂でまとまりが無い記事なのは御容赦を。


11月8日、酷く土砂降りの雨だった。推しメンの推しマが傘である事、雨が好きだと語るキミを想って今日はいい日だなんて考えたりもした。

その日、ぜんぶ君のせいだ。の灰色傘マーク担当の雫ふふが突如脱退した。
ぜん君は出会いと離別を繰り返してきていて、その度に卒業ライブで送り出してきた。ただ今回は違った。
結論から言うと、ライブは無かった。さよならもありがとうも言えないまま、お別れとも言えない生き別れのような離別だった。そして自分からすると、5日後にライブで会って特典会でお話ができると楽しみにしていた矢先の出来事だった。

まず本記事を書くに至ってぜん君に対する自分の立ち位置を明確にしようと思う。
ぜ。を知ったのが今年五月。おやつとあまねちが抜けた後の新体制時に知れたのはある意味でタイミングが良かったのかもしれない。それから曲を聴くと同時にメンバーの顔と名前も覚え始めて、箱推しかつ最推しで雫ふふに傾倒していくようになった。
自分から雫ふふに対する感情は、「無自覚なリアコ」と表現するのが一番適切だと思う。現役だったころは普通に好きだったけどその好きは純粋に推している好きであった"つもり"だった。リアコでは無いと、そう思おうとしていたのかもしれない。ただいなくなったと単に激しい喪失感に襲われ、脱退を報告する公式のツイートが出てから5時間はずっと泣いていた。その時に初めてこの感情はリアコだったと理解し、そして失恋でもあるのだと悟った。更に言えば、ぜん君からメンバーが抜ける体験をするのも自分にとってはこれが初のことである。


「しとしとぴっちゃん降り乱れ 果ての未来も回し傘
よく寝気紛れ日が暮れ安心 支配しこたまねお笑顔(ふふっ)」

「笑った時それが名前 相反横にちにかみ
修羅Destiny余裕で喰らう 灰に染める強心臓」

ねおじぇらすめろかおす    唯君論

この脱退は、ねおじぇらすめろかおすと唯君論の彼女のソロパートをもう二度と聞けなくなることを意味していた。



そして、ぜんぶ君のせいだ。を代表する楽曲の1つ、無題合唱。

君の手のぬくもり こんなに覚えてるのに
どうして?どうして。

無題合唱

という歌詞の通りメンバーと患いの共にいなくなったメンバーを想う歌である。
それまでに10人の脱退メンバーがおり、誰かが居なくなる度に「君」への「どうして?」という想いが強くなってきていた。
ただ自分はおやつとあまねちが抜けたあとの新体制からぜん君を知った事もあり、無題合唱の「君」に対しては明確なイメージが無いままであった。無いままであって欲しかった。
雫ふふが抜けた今この無題合唱の中にある「君」に明確な投影先が出来てしまった。君の手のぬくもりも君と見たい景色も、感じることが出来ないまま二度と会えなくなったこと、まだ受け入れられないよ。
どうして?どうして。

会えなかったことだけが本当に未練で手書きのお手紙を渡せなかったのだけが心残り。君が言う「君」に成りたかった。
君がいなくなってもまだ在籍してた頃に撮った声入ってるアルバムは出るし、過去MVとか音源を聞いてソロ歌割りを聴く度に君がいない事を突き付けられて胸が痛むけどこの痛みこそ俺が雫ふふを好きだった証明だから。きっとこれも「患い」。
君の活動の2年間、その内の半年分しか君を知っていられなかったけど毎晩上がる自撮りツイートを見るのが楽しみな日々だった。
出会えてありがとう。俺を雫ふふの灰色患いにしてくれてありがとう。
メッセージカードに書かれた言葉本当に本当に嬉しかったんだよ。

何者かに成りたいとぜん君に入った君が好きだった。
今にも泣いてしまいそうでいて(ライブでは良く泣き良く笑っていたらしい)髪を振り乱して歌う君が好きだった。
チェキに書いた字が下手な君が好きだった。
ちょっと陰キャな君が好きだった。
テーブルゲームが上手い君が好きだった。
ニカッと笑って自撮りする君が好きだった。
君の顔、性格、歌声、仕草、全てが好きだった。

自分が人生で2度目に恋した人へ。
永遠になってしまった君へ
大好きです。ずっとこれからも。


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