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イキタハナシ

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コラム
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記事一覧

電話

S(NOCAで暮らした若者)から電話があった。

名を名乗らず、

「ひさしぶりです!」

なんとなくわかってるけど

少しだけ声のトーンが明るいから

「誰や?」

と俺。

「おひさしぶりです!」

ともう一回、

わかってるでしょと

もしやわからんのか?

のニュアンスを含んで。

わかってるにしても

間違えたら最悪やから

「誰や?」

ともう一回。俺

「Sっす。暇なんっす、いま」

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子供を育てるということ

子供を育てるということ

子供を育てるということ

長女が生まれて25年と少し
今日の3女の受験の日をもって、
“子育て”の時期が一つの段落を迎える

30年前、
てーみと2人で歩き出したボクらの元に
やってきてくれた3つの命

可愛くて大切で愛おしくて
ホントにずっといまでも
目に入れても痛くない存在

3人3様で顔も性格も生きてく道もみな違う
こんな人になってほしいとか
そんなことはなにもなかったけど
それぞれがそれぞ

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卵焼き



“卵焼き”
それは熱したフライパンにグルグル溶いた卵を少しずつ流し込み
クルクルっと巻き上げてできあがる料理

こんなシンプルな料理なのに
なぜ、あんなにもそれぞれの家庭で味が違うんだろう

この卵焼きに含まれる(と思われる)“あれ”を
解き明かしてみたいとおもう

我が家は一緒に暮らし始めた頃から変わらず
妻のふんわり優しいだし巻き卵だ

最近、僕は役所のような場所に週2日勤めるようになった

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春分、満月 新しい時代
豊かさ は 時間
豊かさ は 仲間
豊かさ は 居間
豊かさ は 隙間
個の時代から 間の時代に
固まる方向から広がる方向へ
間抜けや間違いを嬉しんでく
言葉そのものより 行間を
関係そのものより 間合を
目や耳や頭で集める情報より
肌感や匂いや“なんとなく“を大事にできる
あ、うん の時代
いうなれば
テレパティックピープルの時代ともいう
仲間との間に

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アリーって何者?

アリーって 何者?
と 時々。
答えに窮してしまう。。

アリー は アリー である 笑
(吾輩は猫であるぐらいの口調で)
私は何々である と 表明した瞬間に
相手のメモリーにある “それ”らしきものの引き出しに分類され
その引き出しを“はいわかりました”と閉じることで安心する。
まるでそれ以外の私になんか興味ないわよとばかりに。
カシャンと シャッター1枚、ある瞬間を切り取って
生の

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台風一過

ここまできたら
もうあっけらかんと
そういうとこだから
こういうことだからと
ゴクリとのみこんでくさ
大雪が毎年積もる場所で
ごきげんに暮らしを紡ぐ人がいるように
大雨が毎週降る場所で
ごきげんに暮らしを作って行くんだもの
にんげんはそうやって
自然に順応して生きてきたんやと思うし
嘆いても凹んでも日は昇りまた沈む
昨日とはうってかわって
文字通り
あっけらかんと晴れた今日、
さっさと引いた水と

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俺の切実な問題

孤独死 やだ
セルフネグレクト やだ
でも ひとりぼっちになって
誰からも 忘れられて いないことになったら
きっと そうしてしまいそう
セルフネグレクト やだ
孤独死 やだ
だから望まない孤立のない世界を
俺は俺の見えてる世界につくるべく
俺は俺のシゴトをしてるつもりになってる
苦しくて逝くより
痛がって逝くより
さみしくて逝くのが やだ 
だから。。。。
https://news.livedo

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告知事項あり

あるお家を見に行った
”告知事項あり”と図面にあるお家
その意味は多くの場合
そのお家で誰かが亡くなったということ
そこにたまたま持ち主さんがこられた
若いとても誠実そうな方だ
聞くと去年から休みの日はずっと
このお家に通って片付けをしているという
4−5ヶ月かけて実家であるこの家の荷物を全部片付けて
いろんなところを綺麗に磨いて磨いて掃除して
やっと売りに出したところだという
その方の生まれ育っ

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バイト売るエンデミック

バイトウルエンデミック
ー 金菌にコロされた あやか ー

表参道でのインスタレーション
おおの あやか ヒトシ アオヤギ ALI-KA
映像、紙、音、インク

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

創造性は いつ消えるのか
アートと 金は 両立するのか

金菌 は 創造性を食い物に 人の中に寄生して
ただ 己をパンデミックするためだけに 増殖する

世界中の 創造性を 食い尽くし すべてを 金

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私たちは買われた

『私たちは買われた』展@千葉
高3の娘と行ってきた。

俺が中学の時も
隣町の小学校でウリが流行ってると噂になっていた
当時アウトローど真ん中の俺でも
「小学生?マジか。あかんやろそれ」
って思ったのを思い出す

俺も誰も何も信じられなくなった時
ただ肌の温もりを求めた時期がある
その時のことは誰にも話せへんけど
そんなことは別に大した事じゃない

その事が今の俺を作ってるとも言えるから

どこに

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選ばれるとかクソ

なんかほんま
選ぶとか選ばれるとかなんなんやろ

やりたい!やる!って懸命なやつが
めぇキラキラさせて
やりたいことやりたいようにやって
けっつまづいて 誰かに出逢って
グズグズいうて 泣くだけ泣いて
また起き上がって トボトボ歩き出す
ただそれだけのこと 

それでええのになー

お前には無理無理って
ずっと鼻で笑われて
選ばれるとかいうところには
縁もゆかりもないほど遠いけど

うっせんじゃボ

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『泥棒さん 正月なのに ゴメン』

いやぁ今年も始まったばかりというのに
早速、オモローなことがありましたよ。
母親のところに皆んなで帰っていて
家に戻ってきたら なんか床がジャリっとする。

よくよくみると家の中そこらじゅうに 靴あとが。

キャー、何何何何ーーー!
キャー、窓が割られてるーーーーーーー!

え?え?え?え?え?
誰かいる?
ちょっとちょっとちょっとちょっと、パパ〜
(もうすでにこの辺りで若干
面白くなってきてる俺

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気絶

昨日、生まれて初めて気絶。(おそらく注射のショック) その瞬間の事はほんとに何にも 覚えてないと身をもって知る。 ことなきを得て自宅に戻ると 台風でも倒れなかった自作の木彫りのお地蔵様が倒れてた。 身代わりになってくれたんだと思う。 家とも物ともこうして魂の交流ができるんやね、きっと。ありがとう。 そしてきっと人が息を引き取るときって あんな感触なんやろうな。 横にいてパニックになりつつ 対処して

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素人ふどうさん

思うところあってど素人が不動産屋になって、初めて
お世話になってる同業の方に挨拶に行った時、初めて
この土地を売ってみたらと紹介頂いた土地に、初めて
下見にいった時話しかけてこられた隣の方に、初めて
不動産屋です〜と ドキドキしながら話したら、初めて
その方に土地を購入いただけるというありえない展開

あまりのありえなすぎる(これぞ有り難い)出来事に
そんなことあってなるものかと ギュギューとホッ

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