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【ALIVEとわたし】山崎賢作(山ちゃん)

〇ALIVEに参加しようと思ったきっかけ

 私は普段、会社では社内の人材育成の仕事に携わっており、主に若手社員向けの研修や育成制度の企画・運営を行っています。そのため普段は社内の人達と仕事をすることがほとんど。今の仕事は好きだし、自分なりに誇りを持って取り組んでいるけれど、一方で「社外の人達と混ざった時に、果たして自分はどれくらいやれるんだろう」という不安が少しありました。

 ALIVEに参加しようと思った理由は、ALIVEが異業種混合型の研修だったからです。「色々な会社のバックグラウンドも異なるメンバーの中で、自分がどこまでできるか試してみたい」という気持ちで参加しました。また私自身も研修を企画・運営する身であるため、ALIVEの仕組みを体験して、良い部分は積極的に盗みたいな、というたくらみもありました(笑)

〇ALIVEに参加して大変だったこと

 自分にとってALIVEは一言でいうとすごく「のめり込めた研修」でした。チームメンバーに恵まれたこともあり、毎回のミーティングはとても楽しく、ミーティング以外の時間でも「自分達の提案をもっと良くするにはどうしたら良いか」と気付けばずっと考えている日々でした。

 一方で、普段の仕事もある中で二つを両立する大変さはありました。私達のチームは議論が白熱して長くなる傾向にあり、夕方6時からWebミーティングを始めて、気付けば飲まず食わずで深夜0時を跨ぐこともありました。

 業務が忙しい時期は特に大変でしたが、それ以上に楽しい気持ちが大きかったことと、ここで本気で取り組むことが自分の本業にも絶対にプラスになるはず!、という想いから3カ月間駆け抜けました。

〇ALIVEを通して自分が成長・変化したと思う所

 ALIVEではリーダーシップの開発をプログラムの大きなテーマとして掲げていますが、私もこのリーダーシップの面で大きな成長・変化が二つあったと感じています。
 一つ目の変化はリーダーシップを取ることへの恐れが以前よりも無くなった(自分のリーダーシップに自信が付いた)こと。ALIVE参加中は、「せっかくの機会だし、多少失敗してもいいや」くらいの気持ちで、普段の自分よりも少し背伸びをしてリーダーシップを取ることを意識していました。特に自分は議論中に意見をまとめる部分、成果物に落とし込む部分でリーダーシップを発揮できたのではないかと思っています。チームメンバーからも「山ちゃんがチームを引っ張ってくれた」というフィードバックを貰えたことは、自分にとって凄く大きな自信になりました。

 二つ目の変化は、以前よりも遠慮せずに周囲を頼れるようになったこと。以前の私は、誰かに何かをお願いすることに申し訳なさを感じて、自分でタスクを抱え込んでしまう傾向がありました。ただALIVEでチームメンバーから「任せられることは周りに任せて、山ちゃんは自分の強みを発揮できる部分にもっと注力した方が良い」「山ちゃんが頼ってくれると、きっと周りも嬉しい」というフィードバックを貰い、「周囲を頼ることが自分だけでなくチームのためにもなるんだ」と思えるようになりました。

 私は普段の業務では自分より年上の方達と働くことが多いのですが、これ以降、相手の年齢や立場に関わらず、頼れるところは遠慮せずに頼るように姿勢が変化しているように感じています。

ALIVEに参加して悔しかったこと

 ALIVEに参加して悔しかったことが二つあります。
 一つ目は、コロナ禍のためにALIVE期間中に一度も現地へ行けなかったこと。今回、私達は宮崎県日南市の油津商店街を「再び人で賑わう商店街に!!」というテーマの下で3カ月間の活動を行いました。

 しかし、私達が参加した2021年3期(2022年1月~3月)は新型コロナウィルスの第6波で、オミクロン株が猛威を振るい、県を跨いだ移動がかなり制限されていた時期でした。ALIVE運営や答申先の方々は現地開催すべく最善を尽くして頂きましたが、結局、全てのセッションで現地・油津へ行くことはできませんでした。
 地域課題の解決プロジェクトなのに肝心の現地に行けない。仕方がないとはいえ、一度も行ったことがない場所の課題を3カ月リモートで考え続けることにはモヤモヤがありました。

 二つ目は、答申先への最終プレゼンで自分としては本当に良い提案ができたと思えたのに、答申先からの評価が最下位だったこと。正直、答申先からの結果発表を聞くまで、自分達のチームの提案が一番だと本気で思っていました。なので最下位の結果には、本当に、本当に、本当にへこみました。

「いったい何が悪かったんだろう」、「いつの間にか独りよがりな提案になっていのかな」、「努力の方向性が間違っていのかな」、「実際に現地に行けていたら違う結果になっていたのかな」とALIVEが終わった後もずっとモヤモヤしていました。

〇ALIVE終了後、チームメンバーと油津を初訪問

 そんなモヤモヤを心の中で引きずったまま、ALIVEが終了して1か月半後
「やっぱりこのまま一度も現地へ行かないなんて勿体ない!」
そう思って同じチームメンバーの行ける人達で完全プライベート旅行で宮崎・油津へ行くことにしました。

 3ヶ月間ずっとリモートで、頭の中で想い続けた場所へ行くのは、嬉しいような、怖いような、なんだか不思議な体験でした。自分の中の油津のイメージと実際の油津が全然違ったらどうしよう、という不安もありました。

ですが、その不安は杞憂でした。実際に油津を歩いてみて感じたのは「初めてきた場所のはずなのに、どこも見覚えがあるし、色んなことを知っている気がするな」でした。この目で見た油津商店街は頭の中のイメージ通り、とてもユニークで、ぬくもりがあって、素敵な場所でした。

ようやく訪れることができた油津は
想像通りとっても素敵なまちでした

 この日は油津商店街の一大イベント油津夜市の開催日。地元の子供たちが友達同士でたくさん遊びに来ていて、みんなとても楽しそう。商店街全体が活気に溢れていました。こんな素敵なイベントをずっと運営されてきた商店街の皆さんは本当にすごいなと改めて感じました。

夜市で活気に溢れる油津商店街
子供たちの楽しそうな表情が印象的でした


〇実際に現地を訪れてみて思ったこと

 さきほど自分の目で見た現地の姿と頭の中のイメージにそれほどギャップを感じなかったと書きましたが、それはきっと油津の皆さんが、コロナで現地へ行けない僕らのために油津のことをたくさん伝えてくれていたからだと思います。油津の皆さんには本当に感謝の気持ちで一杯です。

 そして実際に現地に行った上で、改めてALIVEのプロジェクトを振り返って思ったのは「少なくとも自分にとっては、やっぱり自分達のチームの提案が一番だな」ということです。もちろん他チームの提案も素晴らしかったし、答申先の評価にも納得しています。それでも実際に現地を歩いてみて「自分達の提案は間違っていない」という想いは以前より強くなりました。

 最終プレゼンの評価は最下位でしたが、社会課題の解決という正解の無い問に対して、「自分達のアイデアが一番良い」と信じられたこと、チームとしてそこまで考え抜けたこと自体が、何よりの成功なんじゃないかと思うことができました。

夜市が終わった後の油津商店街にて
ALIVEの舞台となった油津yotten前で記念撮影


〇最後に、これからの話

 今年の8月から100DIVEという地域の社会課題を解決するプロジェクト(こちらもALIVEが運営している)に参加することに決めましたた。

 もう一度、社会課題の解決という難しいプロジェクトに飛び込んでみようと思ったのは、ALIVEの3か月を通して、普段の仕事ではできない経験ができ、本当に成長できたと感じたからです。

 ALIVEの時とは立場も少し変わるので、ちゃんとやっていけるか不安もありますが、次の挑戦も、のめり込んで、精一杯楽しみたいと思っています。

最後に、チームメンバーと宮崎で対面した夜の一枚
今回来れなかったメンバー含めて、必ずまた皆で集まりましょう!!

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