見出し画像

なぜ、人はマッチレビューを書くのか ~あるけん編~

前回のnote初投稿『片渕アルビ分析のフレームワーク』に(僕にとっては)たくさんの反響をいただき、ありがとうございました。これからもアルビを中心に分析記事等書いていくつもりですので、読んでいただけると幸いです。


さて、Twitterでのフォロワーも増えてきたところなので、自己紹介をしたいと思います。この文章の書き手について、書き手の思いについて少しでも知っていただけたらなと思います。


自己紹介

僕、あるけんは理系大学生です。「入社したばかりの後輩との接し方の悩む若手サラリーマンみたい」と言われたこともありますが、まごうことなき大学生です。

サッカーに興味を持ち始めたのは小学校低学年のころ。学校でアルビレックス新潟の小学生無料招待チケットが配られ、家族で見に行ったことがきっかけでした。(無料招待券は偉大なり)そこから学校のサッカークラブに入り、高校まで約10年プレーしていました。

そして現在大学ではサッカーはせず、たまにフットサルをする程度です。その代わり、サポーター活動に精を出しています。関西住みなので、関西を中心に西日本でアウェイ遠征に行っています。

今シーズンは6,7か所ほど行く予定ですが、関西のJ2クラブは京都しかないので遠征費がかさみ、アルバイトもせねばならず、華のない大学生活であります。ええ、理系ですから華はもともと少ないです。それなのに完全オフの日でさえ自宅の机でパソコンとにらめっこしてマッチレビューを書いているのだから、華の「は」の字もありません。せめて「は」ぐらいください。来世は東京の私文大学生になりた~い!

華がほしいんだったらマッチレビューやめろよ

そういうド正論は先生大嫌いです。廊下に立ってなさい。


マッチレビューを書く理由

僕が華よりマッチレビューをとるのは、単純に面白いからです。その方が価値があると思っています。恋愛とか絶対面倒くさいこととかややこしいことになりそうなのでちょこっとつまむ程度でいいです。ええ、こじらせてますけども何か?

でも、僕は昔からこういう「サッカーを戦術的に見る」ことに興味があったわけでも、知識があったわけでもありません。むしろ、それに詳しくなったのは大学に入ってから、すなわちプレーをやめてからです。選手時代は、ほとんど経験と感覚を頼りに、あとはコーチに言われたとおりにやる、全然考えていないプレーヤーだったのです。おまけにそこまで練習意欲が高くもなく、下手なのは当然でした。今思えば、何を考えながらプレーすればよいか、チームのために何をすればよいかが自分の中で整理されていなかったのだと思います。


では、なにがきっかけでサッカーのシステマティックな理解に興味を持ったのか。それは、この記事です。この記事が僕のサッカー観をガラリと変えました。


(自称)Jリーグオタクだけあって、それなりに森安サンフレッチェがやっていたサッカーについて情報は入っていましたが、「パスを繋ぎまくる」「青山→寿人のホットライン」「試合巧者」その程度のイメージでした。

そんな薄いガラスのようなイメージを金属バットで一瞬のうちに叩き割られるような、強い衝撃を受けました。各選手の役割の説明、チームとしての狙い、そしてそれを丁寧にしかし簡潔に説明する図… わかる、わかるぞ!!

サッカーがここまで緻密に考えられた戦術の基に成り立っているとは、それまでの自分には思いもよらないことでした。そしてその論理性の高さに、理系である僕は興奮しました。

「サッカーを戦術的に見る面白さ」に気づいた瞬間でした。

(この記事の筆者は『砕かれたハリルホジッチプラン』でおなじみの五百藏容さんでした。分かりやすいのも納得です。)


この記事を読んで以降、僕は様々なサッカーの戦術論に関する情報を集め、それを読むたびに面白いなぁ面白いなぁと思っていました。幸い、ロシアW杯前後でそうした「ネット戦術家」の存在感が増してきたため、たくさんの知識を手にすることができました。

しかし、ただ読んでいるだけじゃ頭には入ってきません。理解は深まりません。更なる理解をしたいと思った僕は、なにかしらアウトプットの場が欲しいと思い、ブログを始め、マッチレビューを書くことにしました。アルビのマッチレビューをほとんど見たことがなかったので、じゃあ自分でやってしまえ!と思ったこと、そして自分と同じように「サッカーを戦術的に見る面白さ」に気づく人がもっと増えてほしい、と思ったこともその理由でした。この面白さに気づかないのはもったいない、知ってほしいという思いからでした。

マッチレビューを書いている間は考えながら、目を酷使ながら、DAZNが30秒スキップ・バックしかできないことにイライラしながらなので、なかなかうまく進みません。負け試合では特に気が重くなりがちです。ただ、時間をかける分、新たな発見があったり、負け試合の中でのいい部分や勝ち試合の中での課題が見つかったりと、本当に面白いです。サッカーを味わいつくしている感覚です。


おわりに

サッカーの戦術的な見方を知った今ではもう、以前はどういう風にサッカーを見ていたのか思い出せません。ただ、以前よりも明らかにサッカーが面白くなったし、好きになりました。戦術論の面白さに惹かれ、今では指導者を目指そうかとも考えています。


僕の今後がどうなるかはわかりませんが、僕がマッチレビューを書くことに込める思いは二つ。

一つ目は、マッチレビュワーやサッカー戦術に詳しい方と交流し、自己のレベルアップにつなげること。

二つ目は、レベルアップしていく僕が書くマッチレビューで、少しでも多くの方にサッカーの戦術的な見方を知ってもらい、サッカーをもっと楽しんでもらうこと。

今後も、できる限りわかりやすくサッカーを読み解いていきたいと思います!頑張ります!

この記事が参加している募集

自己紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?