なぜ、人は大して確かめもせずに、それが真実だと思い込んでしまうのだろう。

様々な思想や、理念や、観点があって、それらの何をもって、それが真実だと思うのだろう。

表面上だけのそれを見て、確かめることもせず、考えることもせず、瞬発力で『ひどい！』と思えるそれは、私にとっては理解し難く、かつ、羨ましい。

つい物事を深く考え過ぎて、頭の中だけでグルグルとしてしまう私には、その瞬発力が羨ましい。

ただ、とも思う。

それは果たして、真実であろうか？

それは果たして、己の倫理観にそぐうものであろうか？

その発言の是非を、まずは問わないか。

発言は、自由である。
それは、国民として許された権利である。

ただ、己にその是非を問わないか。
その発言は、いっときの感情論ではなく、己の倫理、己の正義、己の価値観に、真実そぐうものであるかどうか。

私は憂える。
瞬発的な攻撃により、後悔したり、悲しんだり、辛くなることを。

学ぼう。
知ろう。
与えよう。

己を満たし、己を幸福にするのは、いつだって己だけであるのだから。