夢を見た4

空翔る龍

星の海

夢現つ

微睡の中

天翔る銀の鬣

閃く金の瞳

夢の帳

さらさらと流れる時空の狭間

愚かなるヒトよ
憐れなるヒトよ
それでも生に手を伸ばすヒトよ

ああ 愛しきヒトよ
その愚かさが愛おしい

生きよ どこまでも
その肉の身が滅ぶ日まで
しがみつけ その肉の身に

いずれは滅ぶ その肉の身を手放すな
それは魂の器 己で選びし器

気に入らぬなら磨け
気に入るまで磨け
器は磨くもの
何度でも 何度でも

器に見合う魂とせよ
魂に見合う器とせよ
他の誰でもない己の器
己の為の魂の器

夢を見よ
現とせよ
そなたの夢現つ
魂の宴

誰の為でもない
己の為の宴

慶喜せよ
歓喜せよ
今この時代に生まれ落ちた事を

誰よりも何よりも尊き魂
信ぜよ 謳え 誇り高き魂



夢を見た
銀の龍
金の瞳
ただ揺蕩う
天翔る龍

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