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2023年8月30日(水)〜9月1日(金) 鹿児島県大崎町を訪問し、大崎リサイクルシステム研修プログラムに参加しました。

地域で発生する生ごみの堆肥化を資源リサイクル率14回日本一の大崎町で学び、実践する自治体募集!

今回の研修プログラムは、大崎リサイクルシステムを実践する自治体側のハードルを下げるために、研修プログラム参加費や実証実験にかかる費用を、企業版ふるさと納税を活動原資としている大崎町SDGs推進協議会に負担していただき、2023年8月30日(水)〜9月1日(金)の期間で参加しました。

今回は、当町が参加した研修プログラムの様子をご紹介します!


研修プログラム行程表

<8月30日(水)>
午後 大崎町到着
埋立処分場、大崎有機工場見学
<8月31日(木)>
午前 生ごみの回収状況見学、松山有機工場見学
午後 堆肥化作業実践(仕込み・散水・切り返し)
<9月1日(金)>
 午前 堆肥化作業実践(ふるいかけ・散水・切り返し)
、今後の計画・今研修のまとめ
 午後 大崎町出発


8月30日(水)埋立処分場、大崎有機工場視察

大崎町には、もともと焼却処理場がなく、出たごみは、すべて埋め立てにより最終処分をしていたそうです。しかしながら埋立処分場の残余年数が、ひっ迫したことから、大崎町では新たなごみの処分方法を検討し、ごみの減量化による、既存の埋立処分場の延命化が選択されたとのことでした。

大崎町ではごみの分別回収を続けた結果、埋立ごみの80%以上の減量化を達成し、逼迫していた埋立処分場は、今後も約40年間、継続して使うことができるとのことです。

埋立処分場の様子
埋立処分場の様子

大崎有機工場では、堆肥化の流れをご説明いただきました。
当初想定していた流れとは違い、実際に見ると様々な行程に分かれていることが確認できました。やはり百聞は一見に如かず!

ピットに集められる草木
生ごみの破砕機
堆肥ピット

8月31日(木)生ごみ回収状況・松山有機工場視察、堆肥化作業実践。

大崎町での普段の生ごみ回収状況を視察。
生ごみは、住民が生ごみをタルに直接持ってきて入れるスタイル。
タルの中にはおが屑が。これは、生ごみの汚れを水で落とすのではなく、おが屑で落とすことによって、汚水が出ないような仕組みになっている。
また、おが屑は生ごみの水分を吸ってくれ、かつ防臭効果もあり、最終的には生ごみと一緒に堆肥化されるという優れもの。
まったく無駄がないシステムだと感心しました。

生ごみの回収状況
タルの中には、生ごみとおが屑が。

その後、松山有機工場を視察。規模がとにかく大きく圧倒された。
こちらは、規模が大きいため、機械化されている部分が多い。
各有機工場に伺って言えるのは、本当に生ごみが入っているのか?と思うほど、強烈な臭気が全くしないこと。
微生物による発酵の力はすごい。

とにかく大きい、堆肥ピット
機械によって撹拌され、奥に押し出される仕組み。

午後からは堆肥化作業を体験。
生ごみを細かくして、草木と混ぜ合わせ、散水と切り返しを実施。
今回は流れを確認するため、少量ですが、これを町に持ち帰って実験するために、身体に叩き込みます。

生ごみをスコップで細かく破砕。
スコップではなかなか切れず、一苦労。
砕いた生ごみの周りを草木で囲い、これから混ぜ合わせます。
感覚的には、大きいもんじゃ焼きを作っているよう。
混ぜた堆肥を積み上げて完成です。

9月1日(金)堆肥化作業体験、研修のまとめ

最終日も午前中から堆肥化作業を実践。
本日は、堆肥をふるいにかけて、発酵しきっていない木や草を取り除く作業と2次発酵の際の散水作業を体験。
実際には、大型ふるい機かけるのですが、今回は小さいふるい機を使用しました。

ふるい機で分別して、2次発酵に回す堆肥を取り出します。
発酵しきっていない草木は、別の若い堆肥に混ぜられて再度1次発酵に回されます。
分けられた堆肥に散水をし、水分を調整します。
散水したら、混ぜ合わせ、ちょうどいい水分になるまで調整します。

最後は、大崎町役場にお邪魔し、研修のまとめを行いました。
今回の研修で培ったものを当町での実証実験に活かせるように、今後も大崎町役場様、大崎町SDGs推進協議会様のご協力を得ながら、当町での実証実験を成功させねばと強く思いました。

研修プログラムのまとめと今後の実証実験についての打合せ

大崎町役場の皆様
大崎町SDGs推進協議会の皆様
そおリサイクルセンターの皆様
ありがとうございました。

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