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オファリングとは何か

ビジネスにおける「オファリング」という概念を知っていますか?最近ちょっとずつ耳にする機会が増えてきたので、勉強のために整理してみました。

1.オファリングとは何か

オファリングとは、「提案」「提供」の意味です。
顧客への価値提供の集合体と言えるでしょう。個別のソリューションをあわせて売る、という単純な考え方ではなく、価値の本質を見極め、顧客が必要とするものは何かを広い視点で考えるものです。

2.オファリングと他の概念の違いは何か

概要だけ聞くと「サービスのメニュー化」「トータル・ソリューション」のようなイメージを持ちそうです。厳密な言葉の定義を論じたいわけではありませんので、オファリングの大事な考え方を、自分の理解の範囲で説明します。

「サービスのメニュー化」とは個別サービスを一覧化し、セット売りも個別売りもできますよ、ということです。選んでいただくのは顧客ですね。サービス提供側視点でメニューを取り揃えるという考え方ではなく、顧客視点で考えるのがオファリングの基本です。

一方、「トータル・ソリューション」とは、従来からある「ベンダ側が構築したシステムを顧客が購入し、あとは顧客が運用する」という考え方に対して、「顧客が抱えているシステム全体を対象として、総合的に問題を解決するサービス」という考え方となります。意味としてオファリングに近いと思います。

ただ、オファリングとは、顧客価値を高めるために必要な様々な要素(ソリューション、ビジネス化、システムなどなど)の方法論などを集約し、本質化する概念だと理解しています。

3.オファリングの考えを理解しているとどんな良いことがあるのか

既に述べてきたことのまとめとなりますが、オファリングの概念を意識することで、以下のような重要事項を捉えやすくなると思います。
・個別ソリューションではなく、顧客視点でビジネス提案を行う
・ビジネスの基本である「顧客価値」の本質を捉える

まだ一般化しているとは言い難い「オファリング」ですが、大事な考え方だと思いますので、覚えておきます!

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