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動画第75弾「穏やかな冬の情景~イマージュ」

アラインです。よろしくお願いします。


今回の動画は「イマージュ~サクソフォーン四重奏のために」です。

この曲との出会いは何気なく見に行ったアンサンブルコンテストです。男子校?の学生が演奏しているのを聴いて、爽やかで良い曲だなぁと思ったのがキッカケです。

ずーーっと演奏したいなと思っててようやく演奏する事ができました。


作品について。冬の情景が描かれた5つの小品からなる曲です。それぞれの楽章について感想を書こうと思います。


I.「パサージュ」(冬の散歩道)

先述の高校生の演奏を聴いて一耳惚れした曲です。冬の穏やかな日差しと澄んだ空気の中、吐く息は白く、でもどこかあったかい感じ。軽快なリズムとそれを表現するためのタンギング技術が要求されるなと思いました。スタッカートがもう少し上手く表現できたら良かったなぁと反省しています。短く軽やかに発音できるようになりたい…。あとは、ソプラノのラ→レの跳躍が難しい。何回もレが裏返ってやり直しました。難しい…。



II.「山の夕暮れ」

散歩道から帰るともう夕方になっていたっていう設定で、ⅠとⅡはアタッカっぽく演奏しました。ゆっくりと沈んでいく夕陽とそれを見ながら不思議と感傷的になる様子を表現しているのかなと思いました。



III.人生の新しいスタートを切った友人へのささやかな贈り物である「ワルツ」

暖炉の前で友人と思い出話に花が咲いているような暖かい感じの曲。Ⅰ、Ⅱは外の空気の冷たさに対して、Ⅲは部屋の中のぬくもりっていう感じ。冒頭のアルトのメロディーが難しかったです。ワルツっていうのもあるし、低音域への跳躍もコントロールがとても難しい。あとは、後半のテンポ設定ですね。何せ多重録音なので阿吽の呼吸で合わせるっていうのはほぼ無理なので調整が大変でした。


IV.雪の中ポツンと咲いている一輪の「花」

ソプラノのソロ。タイトルの通りソプラノが花。あと3本が雪、木、冷気、木漏れ日などの背景を担当しているのかなと思います。めっちゃ難しかったです。ソロはソロでフレーズが長くて息継ぎポイントを悩んだり、伴奏はほぼ4分音符ですが、強弱、長さ、テンポ感を揃えるのが大変でした。
個人的には一番好きな楽章です。4楽章だけでもまた演奏したいくらい。


V.春を待ち焦がれる花の「ダンス」

ⅣとⅤはアタッカです。ポツンと咲いてる花に仲間が増えて春を迎える感じ。奇数拍子がリズミカルでダンスを表現しています。クライマックスの前にⅣの再現が出てくるのが、冬に別れを告げる寂しさと春への期待が入り混じった感覚にさせてくれます。


と、簡単ですが各楽章の感想を述べました。全体で約13分の作品なのでなかなかアンサンブルコンテスト(制限時間5分)で取り上げるのは難しいのかなと思うのですが、デザンクロのようなガチガチアカデミックな作品もいいけど、こういう風景を想像させるような作品も演奏してみて欲しいなと思ったりします。


ということで、今回はここまで🎷🎵



良かったら聴いていって下さい🙏✨

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