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結婚式のコンセプトを考える

2019年4月に32歳夫と結婚式を挙げた34歳妻です。今回は自分たちの結婚式のコンセプトについて語りたいと思います。

準備のプロセスを通じて前向きでいるために必要だったこと

両家顔合わせが終わり、次は結婚式という雰囲気になった時、夫はネガティブモードに入ってしまいました。

大勢の人の前に立って祝われるのが耐えられないと話す夫。一方私はまるで正反対で、友人に囲まれて祝福される結婚式をイメージしていました。片方が不満を抱えながら準備をすることは避けるために私たちがしたことは、結婚式の要素を一旦分解し、それぞれがやりたいことは何かを明らかにすることでした。

夫は「食事会のように自由に会話できる」「足の調子が悪い母親にゆっくり過ごしてもらえる」、妻は「自分が行っている教会の牧師さんに司式してもらう」「ウェディングドレスを着る」「プロにスナップ写真を撮ってもらう」。これらができればとりあえずOKということで互いに合意しました。

それぞれがやりたいことを絞りこんで相手にぶつけ、それを受け入れることで、熱量の偏りを減らすことができました。

顔ぶれをイメージしながら決めたコンセプトとは

今回私たちが招待したのは、両親・兄弟に、幼なじみを加えた合計13名。友人から事例を教えてもらった「家族婚」を参考にしました。

このメンバーが一堂に会した光景を頭の中で描きながら、二人で付箋にキーワードを書いてブレインストーミングしました。派手な演出はせず、来てくれた人達が自然体な談笑から刺激を受けたり、思いもよらない発見をする会のイメージができました。

コンセプトとしてまとめると、「化学反応が起こるシンプルで上品な飲み会」。かっこいい表現ではありませんが、後々プランナーさんと細かいことを決める時も、このコンセプトに立ち戻って判断できたので、2人の間で言語化しておいて良かったです。

シンプルな式の実現

コンセプトの「シンプル」には、無駄と思えるものにコストをかけないという気持ちを込めました。そのため、結婚式の「当たり前」を疑い、少しでも自分達がしっくりこないものは勇気を持って却下しました。

引き出物、ご祝儀、受付、誓いのキス、お色直し、ケーキカット&ファーストバイト、プロフィールムービー、花嫁の手紙。これらの演出は全て私たちが割愛したものです。思い切れたのも、プランナーさんが私たちの意向を最大限尊重してくれたからこそ。伝統を重んじるタイプの方だったら、ぶつかっていたと思います。

心にゆとりを持って語ろう

以上のような、「そもそも」を起点に、やりたいことからコンセプトを言語化する作業は、面倒です。それでもこれに時間を割いたのは、仕事で、目的を理解しないまま始まって、しばらく経ってから「なんでやってるんだっけ?」となって少し迷走した経験があったからです。

同じ方向を向くために、必要な作業ですが、自分と向き合う必要があって、しんどい時もあります。例えば、窓が大きくて太陽の光が沢山入るカフェで、甘いものでも食べながら語り合うのが良いんじゃないかと思います。