Music history of Takehiko Hosaka 【No.002】

「The Monkees - The Monkees Theme」

 僕の幼少期。姉からの影響がかなり大きかった。4つ上の姉。今となってはそんなに音楽に精通していなかったと思うんだけれども。当時の僕にとって、姉が聴くもの観るもの、全て共有していた。というか、強制的に受けていた。それもこれも、昭和のおじさんである僕の幼少期には、家にテレビが一台。ラジカセだって、だいたい一台。だからこそ、その主導権を握るのは、年上の姉だ。そんな環境だからこそ、ほんと、姉からの影響は大きい。

 モンキーズ。これは、音楽を聴いたというよりも、テレビ番組を観ていたということの影響で好きにさせられて、今でも好きであるということであります。モンキーズ自体は、60年代後半にアメリカでブレイクしたバンド。バンドといっても、「アメリカでもビートルズを!」という主旨で創り上げられたバンド。それは、僕が言うまでも無く、Wikipediaをみてもらえればわかります。はい。日本に輸入されたのは、80年代になってからだそうだ。今更ながらに知った。丁度9歳くらいのころだろう。地上波で「ザ・モンキーズ・ショー」なる番組を夕方にやってたんです。それを姉が好きでして。一緒に観ているうちに、好きになってました。まるでセサミストリートでも観ているような感覚で。外人さんのドタバタ喜劇を観ることが面白くて。そのテーマソングがこれです。主題歌ですね。

 音楽を聴くというよりも、観て楽しんでいるうちに、その音楽が染み渡ってしまったという。主題歌以外にも、ストーリーの中でいろんな楽曲が流れていました。なんかわけが解らないけれど、面白いし、唄もいいなって思ってたんだろうなって。当時の僕を思い出しても、思い出せないのでありますが。未だに彼等の楽曲が様々な形で鳴り響いていて、カバーされていて。という。それが微笑ましく、素晴らしい。そう思える僕の気持ちが、好きだったんだろうなということを、証明していると思います。

 ビートルズよりも、先に、僕は、この、モンキーズを知ってしまった。

 そんな音楽遍歴なんです。

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