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フローレンスナイチンゲール

時々読み返す看護覚書

すごーく簡単に言うと、衣食住、騒音、光、部屋の温度など
赤ちゃんが生まれた時に私たちが気にするであろう事その全てにおいてを
全ての病人が回復するために必要な事だと書いてあります。

内容は結構厳しいことが書いてあって

湯たんぽの効果を24時間も保たせようとなどと横着をして、湯たんぽに熱湯を注いで患者の足元に入れるような看護婦はいったいどういう頭脳の持ち主であろうか。

P32 

頭おかしいと表現してるんですよね。
結構辛辣です・・・笑

看護は気遣いと常識を必要とする仕事で、この行動一つで常識のなさが露呈されてしまう仕事だと続けています。

当時看護師という仕事が見下されていたという背景もあるのかもしれませんが、
読んでいると結構反省させられることが多いです。

仕事においての男女平等についても触れていて、ナイチンゲールさんはそんなことも考えていたのかと時代の先をいく人だったんだなと思いました。

私が大好きな一文は

自分は決して感じたことのない他人の感情のただなかへ自己を投入する能力をこれほど必要とする仕事は他に存在しないのである

という一文です。

その患者が望むことがどれだけ考えられて行動できるかという観察力、想像力、信頼関係を築く力が必要だと看護のレベルの高さを改めて感じ、自分の日々の看護を見直すとともに反省をさせられる言葉です。

フローレンスナイチンゲールとはどんな人物か

フローレンス・ナイチンゲール(1820-1910)は、19世紀イギリスの看護師であり、その卓越した業績から近代看護の創設者として称えられています。彼女は裕福な家庭に生まれ、当初は社会的な期待に従って上流階級の女性としての役割を果たすことが期待されていましたが、彼女の強い社会的使命感と奉仕心が彼女を別の方向へと導きました。

クリミア戦争(1853-1856)が勃発した際、ナイチンゲールはイングランド政府の要請を受け、戦場の病院で看護活動に従事しました。そこで目にした兵士たちの悲惨な医療状況と環境に心を痛め、彼女は徹底的な改善を求めました。ナイチンゲールは衛生状態の改善、感染症の予防、患者の心理的なケアなど、多岐にわたるアプローチを用いて、看護の質を向上させました。

特筆すべきは、彼女が統計学と公衆衛生の原則を取り入れ、手洗いや清潔な環境の確保など、感染症の拡大を防ぐための先進的な方法を導入したことです。これにより病院内の死亡率が著しく低下し、彼女の手法は広く模倣されました。

また、ナイチンゲールは看護教育の提唱者としても知られています。彼女はナイチンゲール看護学校を設立し、現代の看護教育の礎を築きました。看護師の専門性を高め、倫理的な価値観を重視する彼女の教育理念は、看護師たちに広く影響を与えました。

フローレンス・ナイチンゲールの業績は看護の分野において大きな変革をもたらし、彼女の誕生日である5月12日は国際看護の日として世界中で親しまれています。その精神と遺産は、今日まで看護の専門性と患者中心のケアの理念を支え続けています。

文章の言い回しとか難しい本なので読むのに時間がかかりますが、興味のある方は読んでみてください。

最後まで見ていただきありがとうございます🥹

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