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創立70周年記念!劇団四季ミュージカル「ウィキッド」舞台観劇にご招待いただきました


劇団四季ミュージカル「ウィキッド」


毎度ながら伝説的な舞台を観劇させていただきました…

10年ほど前、東急電鉄の電車内で「ウィキッド」のムービーCMをよく眺めていました。
緑の肌の魔女が怪しく笑う様子に、いつも華やかで遠い世界を感じていたのを覚えています。
当時は若ささえ生かしきれない駆け出しのころで、今こうして機会をいただき、クリエイターとしてお勉強させていただいていることにあらためて感慨深い気持ちになりました。

度々ご招待をいただき、いつも感心するのは劇団四季さんの舞台の凄さ。
予備知識の有無を問わないアプローチをしてくれること。
通例では、原典や原作の知識がある方がインスパイアした新しい作品を一層楽しめるものかもしれないところですが、
子供から大人まで、誰でも直感的で新鮮な感動を得ることができるよう創り上げられた舞台の緻密さと達観したスタンスに、いつも感動します。

圧倒的に高い完成度を以てあらゆる観客を迎える姿勢にせめて応えたい気持ちで、一切予備知識なし、むき出しの感性のみで今回も臨みました。
(イラストの仕事をするほどなので童話が元来好きですので、オズの魔法使いのストーリーと主要キャラクターは記憶していましたが)

いざ観劇@2023.10.24


美しかったです…

エルファバとグリンダ、全く正反対の2人がそれぞれの信念を貫く姿。とりまく世界観も素晴らしいファンタジー。

秘密やコンプレックスを抱え、葛藤と願望とに苦しみながら衝突し合い、否定し合い、数奇な運命を呪い、そして心から惹かれ認め合いながら、互いの答えを出していく姿に、もうドキドキハラハラが止まらない…
エルファバとグリンダ…
友情よりもっと深く、シビアで、温かく強く…

生粋のファンタジー世界でありながら、人間社会の核心に迫るようなリアリティある心情と展開、言葉のエネルギーが溢れていて、とても美しかったです。

自分の望みを心から認め高めることの本質的な価値に迫っていて、切実すぎて苦しくなるほど美しいエネルギーで満ちた舞台でした。

終わりに

ファンアートのコンセプトは固まっていましたが、凄く悩ましかったのは2人の構図で、描き始めるまでにかなり時間がかかりました。
記憶に残ったシーンを抜き出すのも悩ましく、かといって「仲良し!」というだけの構図は違う気がしました。

結果、自身の初心の視点を活かすカタチで、この構図に落ち着きました。

まだウィキッドを知らない方にとって、エルファバは「悪い魔女」であるように心がけ、そして誰にでも温かい「良い魔女」グリンダと。

2人は違う世界を生き、違う価値観に生き、
でも2人は共に希望を分かち合い…本当に稀有な美しさを持ったストーリーでした。

重ね重ね、素晴らしい機会をいただきましたことに感謝をこめて。








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迷路をテーマにしたアートグラフィックの制作を中心に活動中。イラストレーション、キャラクター、ロゴデザインなど幅広く手がけています。