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どうか頼みます、暇です

あー気持ち悪い。。
考え出すとキモイ、何もかもが急に出てくる感じ、周りにある物たちですらなぜ今存在しているんだと気になる。喋りかけてくる訳では無いが、お前なんでどういう思いでそこにいるんだって考える。

俺は別府にいた時、自分の部屋ですら理解出来ないものが沢山あった。だから部屋に引きこもって、勉強した。

まずは座って、自分のことを理解した。
鼓動はなぜ鳴るの、呼吸って何。
体に毛が生えてる、なんで俺目見えてるの。

何となく調べ尽くして自分を理解したあと、机を前に椅子に座った。
そして思い浮かぶ、目に映る「what」
それの答えを6分で出す。

そんな日々を約1ヶ月。
外に出るのは食料確保のみ、SNSを遮断して勉強を続けた。

一向に解決することはなく、分からないことが多すぎて暇じゃないそんな日々だった。

一見暇じゃなくて充実した日々が幸せに感じるだろうが、僕は早く外に出て普通に生活したかった。

しんしん今何してるの?連絡取れないけど大丈夫?そんな声を無視して自分の声を聞き続けた。

そんな日々を続けるうちに、僕はまるで鬱病の状態になり、朝起き上がれず、飯も食えない。現実を見たくない、夢の中で一生過ごしたい、寝て。寝て。寝まくった。

そんな日々も1ヶ月過ぎたある日。
1日12時間以上寝ていたせいか、
いつも見ていた夢、その2つ目が終わり3つ目に移る準備をしている時。

(いつもだったら体を起こして水を1杯飲んで小便へ行ったあと3つ目の夢に入るのだが。。)

その日は起き上がれず、金縛りのような状態になった。

そのまま3つ目の夢が始まった。
僕の母が家に帰って来なくて、弟が泣いている夢だった。そんなことは現実ではありえないし、とてもbadな夢だった。

すると夢の内容がくるりと変わり、
僕が手ぶらで精神科に行く夢に変わった。

もちろん身分証明書も現金もないが僕は別府の家から近くの精神科へ向かい、入った。

夢の中での僕は声を出すことが出来ない。でも何とか僕のやばさを、受付のお姉さんに声は出せないが表情や首の動きで僕の想いを伝えた。

すると近くで歩いていたお医者さんが僕のやばさに気づいて、診察室へ連れてってくれた。

すると、
1度夢は途切れ、現実へ帰る。
まだ身体は動かない、声も出ない。
軽いパニック症状に陥る。

でも誰もいないので(家に引きこもっていたから)助けは来ない。

もう一度夢に戻る。
何とか僕を、現実の俺をどうにかしないとやばい。そんな思いが夢を発展させた。

診察をしてもらった後、これはやばいから大きな病院へ行こうと話が変わった。

なぜなら、僕は既に気が遠くなって気を失う寸前まで来ていたからだ。

どうすれば気を失わないように(死なないように)するべきか、なんとか大きな病院を目指してお医者さんと一緒に向かう途中で、ヒントを得た。

〇身体を叩く
〇笑う

この2つが僕を取り戻すためのヒントだった。

夢を離れ、現実に戻った僕は
身体を叩きながら、笑った。
バチンバチン、はははは。

すると、
徐々に、徐々に気が戻ってきて、
何とか息が吸えるように、ついには体が動くようになった。

その体験をした僕は、一人でいることの怖さを知った。

それから僕は1人でいないように、寝る時は誰かそばにいてくれないかと、探し。彼女と半同棲をすることで乗り切った。

彼女はむしろ僕と毎日居れることに喜んでくれたことが幸いだった。(友達含め、彼女とも会わないように、連絡を取ることすらしていなかったため)

その後から、僕の家を拠点に、
色んな人に会い始めるようになった。
人と会話を交わして、笑いあって。

新しい趣味で人と繋がって、楽しんで。
夜更かしして。

それでも人と会うことはまだ苦痛、
会ってからその人の家の外に出た瞬間
もしくは、飯を食って解散する瞬間。

吐き気がこみ上がり、声がままならなくなり、身体が動かなくなる。
その場に座り込むしかなくなり、恐怖の2文字で心が埋め尽くされる。

短く言うと、何も出来なくなる。

そんな日々を超えて、
別府を離れ、5日間は沖縄の石垣島へ。
今は実家で暮らしている。


なぜ俺がこうなったのか、
それはケニアへの渡航が原因であることは間違いない。

けど、どうすればいいのか分からない。

自分の声を聞いて、素直になる。
それを行動に起こして一日が終わる。

誰にも分からない僕の最高で貴重な体験を今している。

先のことは考えたくないし、どうなるか分からんほんとに。

明日生きて会う、それとも死んでしまうのか。

どちらにしても今暇だから
何か、なにか俺に生きる意味を与えてくれる暇つぶしは無いですか?

それとも僕のような体験をしている人が
もしあなたの近くにいるのならば、
ぜひ会わせて欲しい。

どうか頼みます、暇です。

ARai shin

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