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とあるゲームの話

ゲームはだいたい多元的未来論だ

造語です。

ご無沙汰してます、新井伸です。
梅雨も明け、本格的な夏が始まろうとしてるこの頃。
良い人に出会うことが多く、心もだいぶ元気になりました。

そんな初夏を感じる今、僕が夏の暑さを呼んだのではないか??
と思えるくらい熱中した、とあるゲームについて話していきたいと思います。

最後まで読んで感想頂けたら嬉しい限りです。
それでは、どうぞ!


DEATH STRANDING
 ~素粒子物理学と幽霊を本気で見ようとする大人たち~

1. DEATH STRANDINGというゲームについて

素粒子物理学っていう言葉聞いたことありませんか、
よく聞くが難しそう..
そんな意味でみなさんこの言葉を受け入れて終わっていると思います。

DEATH STRANDINGというゲームをクリアできたのは、僕がPS5を買ったことを知って「伸はお金払わなくていいから一緒にやろう!」と声をかけてくれ本当に購入して、一緒に本気で考えながら楽しんだ友達のおかげです。


まさかこのゲームと素粒子物理学が深く結びつけられているとは..

一応17歳以上推奨の大人向けゲーム

DEATH STRANDINGの舞台は、未来のアメリカ。
高度に発展した技術で世界はアメリカは1つにつながったが、
ある日から死んだ死体を焼却処分しなかったことがきっかけで大規模爆発(DEATH STRANDING)が起こり、アメリカは分断されてしまう。

その分断されたアメリカを主人公のサムが荷物を届ける「ポーター」として
東から西へ横断しながら、再びアメリカを統一しよう!といった物語です。

だいたい、映画とかゲームってあくまでもフィクションなので
今は存在しない未来の乗り物とか道具とか、特殊能力とか魔法とか使いながらクリアしていくことが多いですよね。(アニメも漫画も!)

このゲームもサム自身の体で荷物を背負いながら、
地道にサム自身の足で荷物を運ぶのですが、
ストーリーが進むにつれ便利なアイテムを使えるように。

そこで、このゲームの面白い装備品「BB」について紹介します。

BB : Bridge Baby
アメリカを統一しようと働く組織「Bridge」が開発したとされる装備品

見ての通り、赤ちゃんです。
ゲームのパッケージにもあるくらい、この赤ちゃんがとにかく重要で。

というのも、皆さん小さい頃にしかわからない。
視えないものってありませんでした?
人形に魂を宿らせたり、怖い暗いとこに幽霊を感じたり。

著者は20歳で一人暮らしをしているので、もう一人で寝ることが出来ないあの頃とはすっかりおさらばしているのですが、

このゲームは、そんなあの日々を思い出すことが多いです。DEATH STRANDINGの世界観は、死後の世界と現実の世界が繋がってしまい
BTと呼ばれる幽霊が「時雨」という雨が降ると現実世界にやってきて襲ってきます。

主人公のサムは成人を越えたおっさんなので、もちろんそういったものが見えません。なのでBB(Bridge Baby)を常に持っていることでBT(幽霊)の位置を把握して、安全に荷物を届けるといった設定になっています。

ものすごく面白い設定じゃないですか..!


2. 素粒子物理学とは


ここで素粒子物理学の話をちょろっと
(この話めちゃこのゲームと繋がるから、がんばって読んでみて)

物質の最小単位は「原子」
って学校で習いましたけど今は「素粒子」だそうです。

素粒子って名前の通りちっちゃな粒なんですけど、
それはそれは尋常じゃない小ささで、しかもめちゃくちゃ軽い!

なのでこれまでは「ない」ものとされていたんです。
けど物理学者の中で、原子の中にもっと小さくて軽い何かがある!って考えないとつじつまが合わないことが分かったんです。

これって目には視えないけど、幽霊はいる!という子供と同じだなって。

ほんで物理学者の方々は今日素粒子を観測できるようになるんですけど、
どうやら素粒子もたくさん種類があるってなったんですね。

なかでも電荷をもっていない「ニュートリノ」っていう素粒子があるのですが、こいつが面白くて。(電気の荷物で電荷?ここも主人公が荷物の配達屋ってとこと繋がるなー)

ニュートリノの面白いポイント!
1. すっげー速い
2. 小さ過ぎて軽すぎる
3. 今この1秒間に数百兆個私たちの体を通り抜けている

出典 : ニュートリノって何? | スーパーカミオカンデ 公式ホームページ (u-tokyo.ac.jp)

スーパーカミオカンデ実験というバカみたいな実験
岐阜県は飛騨市、今もなお私たちを超スピードで通り過ぎている、
小さすぎるあいつら、幽霊粒子(ニュートリノ)を観測しようとしている大人たちがいます。

方法としては、ニュートリノがごく稀に物質とぶつかると生じる「光」
を観測するために地下1000mに5万トン水を用意して、微小な光でも観測する装置を壁一面に設置して、「あ、今ニュートリノ通った!」ってニュートリノ(幽霊粒子)の存在を証明しようとしているんです。

まるで幽霊の見えない大人が、本気で幽霊はいるんだ!ってことを証明しようとしていて、なんか面白くないですかw

実際この実験で、ニュートリノ(幽霊)には重さがある!ってことを発見したそうです。(1998年 詳しくは下から)


この素粒子の話を授業中暇だったので調べていたら、
素粒子ってDEATH STRANDINGのテーマじゃないのか?
って繋がっちゃったわけです。

3. 対消滅(ヴォイド・アウト)とドッペルゲンガー

依頼No.3 : 死体運びミッション

対消滅(ヴォイド・アウト)について少し説明させてください。
DEATH STRANDINGが起こるのには条件があって、
現実世界と死後の世界の物質が同じ場所にあると対消滅(ヴォイド・アウト)して周囲一帯焼野原の大爆発が起きてしまうわけなのですが。

だからこの世界では死体は焼却するようにしていて、死後の世界だけに魂を存在させるようにしているんですよね。

この設定が素粒子物理学なんですよ。
素粒子っていう物質はたくさんありますが、その分同じ数だけ反物質があるといわれているんです!

これは皆さん聞いたことがある、ドッペルゲンガーですよね。
自分と全く同じ人が仮にいたとして、その人に出会ってしまうと消えてしまうっていうあれです。

それと全く同じことが素粒子物理学で解明されつつあるんです。

Last. ゲームはだいたい多元的未来論だ

パラレルワールドを監視するおじさん


そんな将来、素粒子物理学の教本となりうるDEATH STRANDING.
大人向けでストーリーを理解するまで時間はかかりますが、最高でした。

天才と馬鹿は紙一重と言いますが、まさにこのゲームは神ゲーと呼ばれる部分(グラフィック、ストーリー性..)は沢山あると同時に、クソゲーと呼ばれる部分(しょうもないギャグ要素、長すぎる映像ムービー)もあって、とにかく思い出に残るゲームでした。

将来アメリカがこのDEATH STRANDINGのような世界になってしまうかも?
全世界の子供がBB(Bridge Baby)のような装備品になってしまうかも?

映画も漫画も、ゲームもフィクションといわれます。
でも実は実際に今生きている僕たちと同時に存在してる一つの世界を製作者は想像して一つの作品として創造しているかもしれませんね。

ゲームって最高に楽しい!
新井伸でした。







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