万能初歩

幼児向け絵本と深夜アニメで学んだデタラメな日本語を駆使する韓国人アニオタ留学生音楽ライ…

万能初歩

幼児向け絵本と深夜アニメで学んだデタラメな日本語を駆使する韓国人アニオタ留学生音楽ライター。 https://linktr.ee/allroundnovice simodb9rb@gmail.com

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TONPLEIN 2023 韓国音楽総決算 : 選定結果

私が韓国で筆陣にいる大衆音楽批評WEBZINE【온음(TONPLEIN)】で“2023年韓国音楽総決算:選定結果”を発表しました。 TONPLEINの年末総決算は簡易な授賞式の形を持ってジャンルごとに総括する批評イベントです。 General FieldとGenre Fieldに分かれて進行します。General FieldではAlbum Of The Year、Track Of The Year、Artist Of The Year、Rookie Of The Year

    • TONPLEIN 2023 韓国音楽総決算 : 候補目録公開

      https://www.tonplein.com/?p=3377617 私が韓国で筆陣にいる大衆音楽批評WEBZINE【온음(TONPLEIN)】で“2023年韓国音楽総決算:候補目録”を発表しました。 TONPLEINの年末総決算は簡易な授賞式の形を持ってジャンルごとに総括する批評イベントです。 General FieldとGenre Fieldに分かれて進行します。General FieldではAlbum Of The Year、Track Of The Year、

      • 2023 Popular Music Catalog (Korean / Japanese / Global) by. @allroundnovice

        KoreanTrack Of The Year 2022.12~2023.11 황푸하, 「불」 (Folk) NewJeans, 「OMG」 (K-Pop) 파란노을, 「개화」 (Rock) Beenzino, 「Trippy」 (Hip Hop) 부석순 (feat. 이영지), 「파이팅 해야지」 (K-Pop) 정우, 「옛날이야기 해주세요」 (Folk) tripleS, 「Rising」 (K-Pop) Raon, 「♡Like Like♡」

        • 【寄稿】《ミュージックマガジン》2023年8月号「韓国音楽の現在」特集ディスクガイド

          本日7月20日発売の《ミュージック・マガジン》2023年8月号「韓国音楽の現在」特集のディスクガイドに寄稿させていただきました。パブリックな物理誌面では初のお仕事でとても素晴らしい経験でした! 多彩なジャンルの韓国音楽を一気に紹介する機会が少ないので、このような企画を立ててくださってまた声かけてくださった編集部方に改めて感謝の意を申し上げます。 このような選盤企画に沿って、私も韓国アルバムのおすすめリストを作ってみました。500枚と書いてるけれど実は及ばないのですが…。各

        TONPLEIN 2023 韓国音楽総決算 : 選定結果

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        記事

          「CANON11」 EP.4 (異)世界音楽 (1)

          Ch.2 (異)世界音楽 夜行星の加入で《CANON》の活動に拍車がかかった。夜行星の即座な鑑賞と文章生成で投稿の周期が一気に縮まったのだ。さすがに一日何本も投稿するとあやしまれる(?)のでペースは適度に調節しているけれど。 新譜レビューのカバー範囲もともに広まり、歌音とNは主に国内や東アジア圏の、夜行星は欧米を中心にした海外圏の注目作をピックアップしていった。機械のくせに欧米圏にとどまるとは卑怯だ! という歌音の愚痴に、夜行星は英語に圧倒的に偏ったビッグデータの質と量を

          「CANON11」 EP.4 (異)世界音楽 (1)

          「CANON 11」 EP.3 人工知能評論家 (3)

          芸術作品への評点は読者を批評に連れ込むためのエンターテインメント要素に過ぎないのだろうか。確かに数字はいい尺度になるとはいえ、その評価基準は一律に定まるわけではない。それでも歌音とN、そして夜行星は批評の目的が評価にあるという考え方に同意していた。そして評価というのは自然に作品間の優劣をつけるということにもなる。その評価行為をあらわにする手段として、歌音たちは評点制度を真剣に重んじていた。 ではそもそも芸術を評価するという行為は正しいのか? 「〈音〉を〈楽〉しむからこそ〈音楽

          「CANON 11」 EP.3 人工知能評論家 (3)

          「CANON 11」 EP.2 人工知能評論家 (2)

          《CANON MAGAZINE》はスピーディーでステディーな運営方針をを心がけていた。全編集者—二人—がレビューを週に一度以上は提出するようにして、マガジン規模で隔週ごとにコラムやエッセイ、時にはあるテーマに沿ったおすすめリストなどの特集記事も意識的に出すようにしていた。月が終わるとマンスリー・ベスト・アルバム/トラックを選定していき、年が終わると年間アワードを設けて、素晴らしい作品群と共に年の全貌を振り返る一大イベントに仕立てた。 歌音は文才があるし、Nも知識と分析力には富

          「CANON 11」 EP.2 人工知能評論家 (2)

          【Track Review】 YOASOBI, 「アイドル」 (2023)

          Artist : YOASOBI Track : アイドル Label : The Orchard Released : 2023.04.12 Genre : J-Pop 原本記事 音楽クリエイターグループのYOSOBIが発表した「アイドル」は、芸能界を舞台に扱った漫画原作アニメシリーズ《推しの子》(2023)オープニングテーマ曲で制作された。編曲面で興味深いのは、導入部と連結部にK-Popで流行っていたEDM/ヒップホップ・トラップ・サウンドと、サビ部にJ-Pop特有の

          【Track Review】 YOASOBI, 「アイドル」 (2023)

          【Track Review】 XG, 「LEFT RIGHT」 (2023)

          Artist : XG Track : LEFT RIGHT Label : XGLAX Released : 2023.01.25 Genre : K-Pop / J-Pop / Alternative R&B XGはメンバー全員が日本出身もしくは日本系で構成された7人組の(K-)Popグループである。XGALXプロジェクトの出資が日本の大手企業のAVEXから始まったところ、そしてグループを見る中で日本というアイデンティティーを消去しにくいところなどから、私は彼女らの音楽

          【Track Review】 XG, 「LEFT RIGHT」 (2023)

          「CANON 11」 EP.1 人工知能評論家 (1)

          Synopsis富士歌音(ふじ・かのん)は車椅子で移動する高校生・音楽評論家。友達とふと立ち上げたマガジンに続々と同僚が加わる。自動評価演算システムを持つバーチャルAIストリーマーや、異世界から聴いたことない音楽を持ち込んでくる亡命皇族、匿名希望のライター応募者は憧れの現役○○○○⁈ キテレツなメンツ揃いで、今日も世界を採点採点! 認められない価値を掘り出し、本日も10点満点の11点に至る《CANON(古典)》を見つけ出せるのか⁈ Characters富士歌音(ふじ・かのん

          「CANON 11」 EP.1 人工知能評論家 (1)

          【Album Review】 NewJeans, 『New Jeans』 (2022)

          Artist : NewJeans Album : New Jeans Label : ADOR Released Date : 2022.08.01 Genre : K-Pop 韓国の教育制度内で青少年期を過ごすということは、ほぼ必然的にK-Pop音楽の影響下に置かれるということでもある。私の中高生時代にデビューしたBTS、EXO、TWICE、Red Velvet、BLACKPINKなどのグループは例え知りたくなくても知らざるを得なかったし、それにブラック・ミュージックか

          【Album Review】 NewJeans, 『New Jeans』 (2022)

          2022 Best Japanese Album 20 + Track 5

          対象期間:2021.12~2022.11 出典 : http://www.tonplein.com/?p=2302809 Track Of The Year山田尚子監督が演出した《平家物語》(2022)の主題歌として制作された羊文学の本シングルは、その登場人物に話しかける。「何回だって言うよ、世界は美しいよ。」悲劇的に閉ざされた世界の中の人物に希望を伝える矛盾はいったい何だろう。「いつか笑ってまた会おうよ … この最悪な時代もきっと続かないでしょう。」それは彼らが残した遺

          2022 Best Japanese Album 20 + Track 5

          2022 Korean Track Listening Session 25

          noteでは非常にお久しぶりです。多少遅れましたが、2022年度の韓国音楽において注目すべき曲を25つ選んで紹介します。 対象期間:2021.12~2022.11 出典:http://www.tonplein.com/?p=2527491 ビッグビートジャンルを中心に活動する電子音楽家KIRARAは、感情をアルバムで表現し、共有することに長けている。例えば『sarah』(2018)の最初の二トラックの「걱정」と「Wish」は、悲しみを希望に昇華させる作業であり、それぞれ

          2022 Korean Track Listening Session 25

          【寄稿】「読者寄稿:同時代「K-Pop」と「韓国ヒップホップ」が交差する瞬間」@Idology (韓国語記事)

          韓国のアイドルポップ専門のウェブZINEの『Idology』で、読者寄稿に応募して掲載されました。K-Popと韓国ヒップホップの関係について、レビュー方式に語る記事です。 以下の曲について書きました。 ●G-DRAGON, 〈One of a Kind〉 (2012) ●방탄소년단(BTS), 〈No More Dream〉 (2013) ●BOBBY, 〈가드올리고 Bounce (Raise your guard and Bounce)〉 (2014) ●CL,

          【寄稿】「読者寄稿:同時代「K-Pop」と「韓国ヒップホップ」が交差する瞬間」@Idology (韓国語記事)

          【Album Review】 IU, 《LILAC》 (2021)

          Artist : 아이유 (IU) Album : LILAC Released : 2021.03.25 Label : EDAM Entertainment Genre : Pop, K-Pop, R&B IUは同時代の国民歌手だ。2008年、十代ソロアイドルとしてデビューしてから現在に至るまで、無数なヒット曲を保有しているのはもちろん、ある時期からはソングライターとしても全面活動をし、その実力を満開させる。いろんなドラマや映画などで俳優として活躍したことまで合わせ

          【Album Review】 IU, 《LILAC》 (2021)

          【Album Review】 Asian Glow, 《Cull Ficle》 (2021)

          Artist : Asian Glow Album : Cull Ficle Released : 2021.03.17 Label : 2402437 Records Genre : Emo Rock, Lo-Fi 最近、RateYourMusicなどの音楽コミュニティーを中心に韓国のエモロックアーティスト、”Parannoul(파란노을)”のアルバム《To See the Next Part of the Dream》(2021)が凄まじいほどの支持を受けて話題にな

          【Album Review】 Asian Glow, 《Cull Ficle》 (2021)