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誰も私を知らないところで、書いてみたくて。綴りたいのは、毎日のこと・こどものこと・埋も…

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誰も私を知らないところで、書いてみたくて。綴りたいのは、毎日のこと・こどものこと・埋もれそうな昔のこと。

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last train home

昨夜、私の祖母が亡くなった。 齢98の大往生である。 祖母は家にいた時から、次第に私たちのことを誰だか判らなくなっていて、それでも曾孫である私の子どもたちを連れて行くと「あら、可愛いボクちゃんたち、いらっしゃい!」と笑顔で迎えてくれた。 グループホームに入居し数年、コロナ禍になり最後に会うことができたのは確か一昨年で。 施設の入口に車椅子で連れて来られた祖母の瞳は霞みがかっていて、空(くう)を見つめていた。その様子を目の当たりにし、祖母に会いたいというのはもはや自己満足

    • もはや、それは夫の役割ではないのだ

      近頃よく見かけるサプリメントのCM。 おめかしした母が、歳若い息子に訊ねるもので 母「どう?」(ポーズ決める) 息子「いいんじゃない?俺は好きだけど」 (スマホ片手に) おめかしした母が友達と街に出掛け 同級生と再会し「あっ♪」となる…… という内容。 正直 微妙な内容のCMだなぁ。 そもそも、その90年代前半のフレンチシックがブームになったころみたいな、オリーブ少女が大人になって、装いのブラッシュアップができないままにしてしまったような、そのおめかしはどうよって、

      • tenue de fleur 01

        とーっても久しぶりのnote更新です。 近頃は、フラワーアレンジメント作りに明け暮れています。 作品が幾つか仕上がったので 少しずつお披露目していく予定です。 こちらは、プリザーブドのフレンチマリアンヌやミニローズ、紫陽花と、アーティフィシャルのラベンダーやユーカリのアレンジ。 ややハードめなセメントのアクセサリートレイをベースに使いました #フラワーアレンジメント  #ローズ #花のある暮らし #プリザーブドフラワー #写真 #花 #tenuedefleur

        • たくさんの模造品のパールの中に ひと粒だけ、本物を混ぜる。 誰にも、本物が見つからないように 祈りながら。 そんな日々。

        last train home

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        • wackeychicks=かぞくの風景
          33本
        • 日々
          66本
        • wackeychicks=fashion
          4本
        • 食べ物四方山雑記
          10本

        記事

          Pの幸福論

          初めてPの存在を知った時から思っていた。 Pと私は相見えることはないだろうと。 切望しても、Pは飛んできてはくれない。飛ぶことを禁じられているから。私が飛んでいくのもなかなか容易ではない。 Pと私の距離は、1166km。 Pを想うこと数年が過ぎ、平成最後のこの夏に 千載一遇のチャンスが舞い込んだ。 夫の実家にて毎年恒例の夏旅行。その今年の行き先は九州。そして恋い焦がれたPは大分にいる。迷わず旅程に組み込んだ。 関東地方をかすめた台風12号を追い越し、初日は福岡。そ

          Pの幸福論

          甘い泥

          夢はもう見たくないのに 自分で制御できない オートマチックな世界であるから また目覚めて途方に暮れる だとすれば 暫くは その甘い泥に埋もれているしかない 思考を囚われ 赤い車を走らせながら 泥の甘さを愉しんでいることに気がつき おのれに苦笑いをする雨の宵。 #詩 #散文

          no title

          だからなんだって言うんだ? それが、そのことが、そのひとを語るのに欠かせないことなの? だれもが、あまり人には知られなくないことや 聞かれなければわざわざ話さないことってあると思う。 だけども、世の中には誰かのそういう部分をわざわざ話題にしたがる人がいる。勿論本人不在が前提で、有名無名に関わらず。 それは例えば、朝の登校見守り時。 登校して行った近所の子どもについて 『○○ちゃんは△キロにも満たない未熟児で産まれたんですって』 と、私と顔を合わせる度に言うおばさま。 だ

          腰が重たいがん検診。 6/4にエイヤッと予約したものの その日は予定があった筈…… 時間まで記憶しているのに 手帳、学校の便り、LINEにも、手掛かりなし。 いざ思い出してみたら オンラインゲーム内の 共闘の約束だったという顛末。 道理で。 #約束 #大切

          腰が重たいがん検診。 6/4にエイヤッと予約したものの その日は予定があった筈…… 時間まで記憶しているのに 手帳、学校の便り、LINEにも、手掛かりなし。 いざ思い出してみたら オンラインゲーム内の 共闘の約束だったという顛末。 道理で。 #約束 #大切

          ハズキルーペの向こう側

          長男に苦手なCM・好きなCMを尋ねられた。 苦手なほうは『アレクサ、キッチンペーパー頼んで』が胸を掻き乱して仕方がないamazon echoのケーキバージョン。 好きなほうはハズキルーペと答えた。 なんてたって、ハズキルーペのCMは進化が止まらない。ポケモンで例えようと思ったけれど、出世魚のほうがnoteには何となく相応しいので…… 石坂浩二ver.がワカシ 舘ひろしver.がイナダ そして今はワラサ。 渡辺謙。アシスタント?には菊川怜。 誰もが一目置く世界の渡辺謙

          ハズキルーペの向こう側

          はじまりは今。

          4月1日、日曜日。夕刻。 京都駅の新幹線のホームで、そのひとはさめざめと涙を流していた。 ♢ 東京行きの新幹線が、新大阪から京都へあっという間に滑り込む。 旅の狂騒の名残りを抱えつつ、見るとはなしにぼんやりとホームを眺めていたら、携帯電話を握り締め、泣き腫らして少し先の窓のなかを見つめる女性がいた。私より少し歳上だろうか。 ある種の確信を持ちつつ視線を車内に戻すと、やはり、何列か前の座席脇にトレンチコートに身を包んだ歳若い女性が同じく瞳を真っ赤にして、ハンカチをくしゃ

          はじまりは今。

          last train home

          気絶するほど、遠くまで来た気がする。 だけど今、振り返ってみると 瞬きのようにあっという間だった。 次男が卒園して 我が家の幼稚園生活が終わった。 息子たちは同じ幼稚園に通って、通算6年。 次男が生まれてからずっと同じ日常を繰り返してきたけれど、ふっつりと、もう幼稚園に行くことはない。 特にこの2年間は、クラス役員と謝恩会役員を務めた為、日々は光の矢のように飛んで行ってしまった。 子育てのひとつめの終着駅。 うんと小さい頃は2人とも保育園に預けていたので、そのまま仕

          last train home

          とても素敵なnoteに出逢うと 宝物を見つけたようで そこでは他にどんなことが紡がれているのかを 知りたくて、貪り読んでしまう。 #note

          とても素敵なnoteに出逢うと 宝物を見つけたようで そこでは他にどんなことが紡がれているのかを 知りたくて、貪り読んでしまう。 #note

          両極端な医者について、考える。

          子どもたちが相次いでインフルエンザB型に罹ってしまった。 語弊はあるけど薬さえ貰えればオッケーな次男と、持病がある長男で、それぞれ診てもらうクリニックが違う。 次男は自宅至近のいつでも空いてるクリニック。風邪をひいても軽めで、症状に適した薬がちゃんと出るからそこで充分。 このインフルエンザの流行期に於いても、空いている。 長男は毎日内服している薬との兼ね合いがあるので、車で20分のところにあるクリニック。ここ数ヶ月、患者で溢れかえっている。行く時間を誤ると受付から会計ま

          両極端な医者について、考える。

          WAVEは、かつて確かにあったのだ。

          かの林伸次さんが以前に池袋WAVEでアルバイトしていた、というnoteを拝見し、居ても立っても居られなくなってしまった! 私はWAVEの末期の華々しき頃、大宮WAVEでアルバイトしていたから。 その頃には、林さんの仰っていたようなエッジィなWAVEではなく、マジョリティに迎合しながらもかつてのWAVEの幻影を背負いこんだ過剰な自意識を捨てきれずに、隆盛を極めていたミュージックストアの末席にちんまりと存在しながらも、外資が進出してきていない一大商業圏・大宮においては、それで

          WAVEは、かつて確かにあったのだ。

          君はシュープリーム。

          夢は、しみじみと驚くようなことを連れてくる。眠る私を時間旅行に誘うように。 夢の中。デート中。 私は峯田和伸と池袋にいた。ご飯を食べ、お酒を飲み、西口側の駅構内を愉しい心地で彷徨していた。このあいだ、彼が住んでいる高円寺で飲んだ時は、アパートにお邪魔してもちゃんと終電で帰宅できたのに、今日は帰りたくないし、帰らせたくなかった。 人生初の『このまま流れでお泊まり』っていうのを敢行する為に、箱入り(っぽく)育てられた私は、池袋駅の公衆電話から母が待つ家に電話を掛けるのだった。

          君はシュープリーム。

          私だって宮本浩次でありたいのだ。

          元旦の朝に、録画していた紅白を観ていた。 例年『笑ってはいけない』と格闘技の番組を録画して、紅白はリアルタイムで観て、大晦日感を大いに満喫するところが、長男がダウンタウンを観たいと言い出したので『笑ってはいけない』を視聴しつつ、紅白は録画でおあずけ。 大晦日に、過敏すぎる妹とツッパリな母の抗争に巻き込まれ、心がささくれだっていた私。 母は年中妹の顔色を窺い、その帳尻合わせは、いつだって空気読みのめんどくさがりな私に降りかかる。 私までが主張すると話を余計にややこしくされ

          私だって宮本浩次でありたいのだ。