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だからなんだって言うんだ?
それが、そのことが、そのひとを語るのに欠かせないことなの?

だれもが、あまり人には知られなくないことや
聞かれなければわざわざ話さないことってあると思う。

だけども、世の中には誰かのそういう部分をわざわざ話題にしたがる人がいる。勿論本人不在が前提で、有名無名に関わらず。

それは例えば、朝の登校見守り時。
登校して行った近所の子どもについて
『○○ちゃんは△キロにも満たない未熟児で産まれたんですって』
と、私と顔を合わせる度に言うおばさま。
だから何?
今、元気にみんなで一緒に学校で過ごしている。それでいいじゃん。

それは例えば、何処かに出かけた時。
見ず知らずのよそ様について
『あの子は病気なんだ』
『障がいがあって大変だね』
と、病気や障がいがある方を見かける度に口に出す、誠に遺憾ながら私の母。
良いも悪いも目に見えることが全てじゃない。
幸か不幸かなんていうのは、他人が決めつけることじゃない。

それは例えば
テレビでよく見かけるあの人について。
『○○(この場合は男性)は女性に興味ないんだろうね』
『△△は完全にゲイだって』
とか言うのは、これも誠に遺憾ながら私の夫。
女性が好きだろうと、男性が好きだろうと
女性になりたかろうと、男性になりたかろうと
どれだってその人の好きでいいじゃん。
仮にあなたの身近な人があなたが思っているような性別じゃなかったり、恋愛対象が想像と違った場合、その人との関わり方が変わっちゃうの?

なぜ、そういうことを口に出したがる人が多いのか。たまたま私の周りだけか。
わざわざ口に出す必要ないんじゃないか。
当人にとっては大切なこと・重要なことであっても、赤の他人である私たちが眉根を寄せてひそひそ深刻ぶったり、下卑た笑いを共有しあうことに何の意味を見出すのか。

相手がそういう話題を出してきた時は
聞こえないふりか、すぐさま違う話題を提供。
ここまで書いてきたようなことをそれぞれに幾ら話したって、多分伝わらない。

他人に興味を持つのは大切。だけど、わざわざ言わなくてもいいことを言うというのは、下品過ぎて私は好きじゃない。

正義漢ぶるとかいい人ぶるとかそういうのではなく。誰にも知られたくないこと・わざわざ話さないことを持っている一人として、そう思う。
それだけ。

#日記 #エッセイ #人間関係 #マイノリティ #マジョリティ

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