共感とはレプリゼンテーションである

昨日IKEUCHI ORGANICという今治タオルの有名なメーカーさんが主催する「これからの地域とお金と中小企業」というイベントに参加した。

自分も会社をやっていくわけだし、資金繰りやファイナンス周りのことを勉強しておこうというふんわりした気持ちで臨んだのだが、想像以上に学びが多くて消化不良になるレベルだったのでnoteに記したいと思う。

中盤までイベントの内容、後半は自分の意見。

ちなみにこのイベント、「金融排除」という本の出版を記念して開かれたもので、その著者である橋本卓典さん、鎌倉投信の新井和宏さん、そして池内計司さんがスピーカーだった。


金融排除とは

正直自分も本を読んでいたわけではないし、この言葉自体はイベントの告知まで知らなかった。聞き慣れてはいないものの、インパクトのある言葉だ。

アメリカで生まれた金融論の概念”financial exclusion”が元になっているそう。アメリカの場合、例えば「黒人だから銀行口座を作れない」というような人的差別×金融のシーンを示したりする。

著者の橋本さんは「捉え方によっては日本でも金融排除が横行しているのではないか」と考え、担保がなければ貸付をしないことや事業価値があっても借り入れすることのできない事象を、良い中小企業にとっての”金融排除”であると定義した。

金融排除についてもう少し。

日本ではなぜ上述のような金融排除が起きるのか。それはまず、金融機関が相手を人として見ていなかったり、倒産間近になった場合に見捨てることが前提となっているからだそうだ。

例えばシングルマザーだとお金が借りれない、なんてこともその一つ。(もちろん全ての機関がそういうわけではない)

橋本さんは人間誰しもそうであると前置きした上で、「都合のいい部分は見て見ぬふりをする」と言っていた。つまり、その事象自体が日本における金融排除の原因なのだ。


”共感”が全てのベースになる

ではそんな中でどのような金融機関ないし中小企業がこれからの時代生き残っていくのかという話に。

この話、いやこのイベントを通してキーワードになっていたのは共感という言葉だった。

金融機関から見た中小企業との共感とは「会計学で解き明かすことの事業価値」であったり、企業からみた金融機関との共感は「数字と担保力以外で企業や事業を見てくれること、お金以外の何かを提供してくれること」だと話す。

もう等価交換の時代は終わり、「誰か(社会)のため」×「非等価交換」、つまり共感に基づく時代になっていくという話がとても印象的だった。

どの話も至極まっとうで、永遠に首が縦に揺れ続けた。失礼ながら、金融機関や本のタイトル的にまあお堅い人たちがお話するのかと思いきや、世の中の多くの人が感じているようなことが見事に言語化され、ユーモアも交えた絶妙なプレゼンでどんどん話が展開された。

まるで街頭演説を見ているようで、思わず投票しそうになるくらいだった。


投資とはレプリゼンテーションである

途中、鎌倉投信の新井さんがこんなことをおっしゃっていた。

共感っていうのは自分の代わりにやってくれという気持ち。もし私が池内さんのように、環境にも優しく素晴らしいタオルを作る技術があればやりたいと思う。でも私にはその力はない。だから池内さんに思いを寄せるんです。私の代わりに私のやりたいことをやってくれるから。」

つまり、素晴らしいと思えることは「もし自分にその力があればやりたい」という気持ちに置き換えることができる。時間とお金、できることが限られる人生の中で、自分がそれに従事する事以外で何か協力したいと思うことはまさしく共感なのだ

これは広く捉えれば投資、応援という概念まで拡張されると思う。

そして同時にレプリゼンテーションという言葉を思い出した。以前この記事で読んで、今でも様々な根源はここからくるものも多いのでは、と思うほどだ。

ストーリーを通して、たとえ自分が人と違っていても、むしろ人と違っているからこそ、自分が社会の一部であって、自分の存在に対して社会が耳を傾け、目を向けて、価値を見出しているというメッセージを受け取りたいのだ。物語の中で、人々は自分の存在が代わりに体現される(=レプリゼントされる)ことを求めている。

これは例えば、平昌オリンピックで羽生くんに熱狂し、涙することもそうだし、私がやっているmeets newやJapanMadeのことや思いを話して応援してくれる人が多いことも同じだと思っている。

共感して、応援するというのは、自分の思いや同じ悩みを共通点のある他の誰かに託すということなのだ。レプリゼントしてくれる人に思いを馳せたいのだ。それは金融機関の貸付、投資だって同じことが言えるだろう。それに基づいて様々な中小企業を応援しているのが鎌倉投信というわけだ。


総じて、僕も応援されるようなブランドを、会社を、そして自分自身を創り上げていきたいと強く思った。

小さい頃から目立ちたがりで、級長、キャプテン、生徒会長など何かと代表することは多かった。

自分の会社meets newを”日本のモノづくりの世界向けブランド”と謳う以上、僕は日本のモノづくりを、日本を背負うつもりだ

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