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苦戦のヨーロッパ(PART 1)‐JOACHIM FISCHER

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(Joachim Fischer Nielsen、彼の新しい仕事はイギリスのコーチ)

TUESDAY, JANUARY 14, 2020
TEXT BY DEV SUKUMAR | BADMINTONPHOTO

Joachim Fischer Nielsenは、40歳の誕生日の1週間前の2018年香港オープンで現役を終えるまで、試合中の気迫と知性で知られていました。

左利きのデンマーク選手は、数々の輝かしい経歴を持ち、その中で最も重要なものは、ロンドンオリンピックと2つの世界選手権での銅メダルであり、またスーパーシリーズを何度も優勝しました。

短い休息を経て、Fischerはイギリスチームのコーチとして戻ってきました。彼は主に、頻繁に対戦したChris Adcock/Gabrielle Adcock組を支援します。

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(Ben Lane/Jessica Pugh組に戦術を伝える)

このインタビューの第1部で、フィッシャーはコーチングを始めたことと、ヨーロッパのバドミントン選手が苦しんでいる理由の分析について語っています。

新しい仕事、イギリスバドミントンチームについて話してくれますか?

少なくとも今年の前半は、バドミントンから離れる必要がありました。その後、イギリス協会と話をしました。私は長い間混合ダブルスで彼らと戦ってきて、そして常に尊敬していました。彼らの試合への準備の仕方に敬意を持っています。彼らはプロです。私たちが話し始めた時、これが解決策になることは自然な流れでした。

私はまだコペンハーゲンに住んでいます。月に8日雇われています。隔週の週末に4日間イギリスに行きます。その間はほとんど混合ダブルスの世話をしますが、シングルスを見たり、コーチ陣と意見交換をしたりと彼らが望むことをしています。

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(Fischerはずる賢い選手として知られていました。)

どんなトレーニングをしていきたいのですか?

私はコンサルタントとして雇われました。私は主にChrisとGabby(Gabrielle)をみています。他のプレイヤーはツアーの時にみています。2019年のフランスオープンから仕事を始め、5か月の間で状況を確認している段階です。ChrisとGabbyはフランスオープンで上手くプレーし、良いスタートでした。今、ChrisとGabbyにいくつか新しい取り組みをしてもらっています。これには時間がかかります。試合の中で彼らに変えて欲しいことが少しあるのですが、オリンピックのシーズンなので少し急いでいます。また、他のペアもそうです。

私の契約はどのような結果であれ3月末までです。私にとっては契約が長くない方が良かったのです。バドミントンに戻りたいとは思っていませんでした、人生で自分の出来ることはやり切ったと思っていました。しかし、長年争ってきたChrisとGabbyや他の人と仕事が出来るのは興味深いです。正直なところ、私は最高の選手と仕事をするのが好きです。だから私はコーチとして雇われたと思っています。今はイギリスをどう改善が出来るのか楽しみです。

ヨーロッパの選手たちは以前から全ての種目でメダルに挑戦しているわけではありません。何が変わったのですか?

私はシングルスもみています。そして今、ヨーロッパ選手にとって大きな挑戦があります。アジア選手はどんどん強くなってきたので、さらにステップアップする必要があります。試合の分析をよりしっかりする必要があります、ヨーロッパ選手の多くがただプレーしているように思えます。現時点では難しいのですが、アジア選手の弱点を見つける必要があります。違いがどこにあるかを選手に理解してもらう必要があります。そして、私は彼らがそうするのを手伝うことが出来ると思っています。

伝統的にヨーロッパのバドミントン、少なくともデンマーク、では試合での精神面や戦術に重点が置かれていました。選手たちはそれほど考えていないのでしょうか?

正直に言って、ヨーロッパの選手は少し考えなくなっていると感じています。相手のことを考えて読むのが得意でした。ヨーロッパ選手は今、試合展開を読むことに苦労していると感じています。それは展開が速くなりまた、今までとは違った展開があるからです。時代に合わせて戦い方をより良くする必要があります。現在、私たちはアジア選手と多く場面でスピード勝負をしています、しかしスピードでアジア選手を打ち負かすことは出来ません。私たちはショットの精度で彼らを打ち負かすことが出来ると思っています。もちろん、言うのは簡単です。しかし、私はそこにチャンスがあると思っています。考え方を少し変えて、何年も前に行っていた昔のやり方に戻る必要があります。それが私の仕事です。

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(Joachim Fischer/Christinna Pedersenは当時最高の混合ダブルスでした。)

2018年に引退して1年が経ちました。この短い間に試合展開が速くなったのですか?

現在はアジアの選手同士で試合をしているということもあります。彼らと戦えるヨーロッパの選手は多くありません。男子ダブルスは速くなったと思います。混合ダブルスでは、中国の2ペア(Zheng Si Wei/Huang Ya Qiong組とWang Yi Lyu/Huang Dong Ping組)が非常に速くプレーします。しかし、彼らに対してヨーロッパのやり方で挑めばまだチャンスがあると思います。勝てるとは言わないが、チャンスはあります。ですが、スピードで彼らに挑めばすぐにやられてしまいます。そして、あまりにも多くのプレイヤーがそうなっています。

Adcockペアはどんな取り組みをしていますか?

Chrisはもちろん私と同じように左利きで、私とChristinnaの試合に何か付けたそうとしています。多くを語ることはできませんが、彼らのラリーに一工夫しようとしています。もちろん、これは挑戦です。なぜなら、私たちは再び時間と戦っているからです。彼らの考え方を変えないといけません。彼らは一生懸命に取り組んでいて、最善を尽くしています。やるべきことをしているので良い結果が出ることを願っています。

#バドミントン #海外選手 #インタビュー

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