見出し画像

THYGESEN/FRUERGAARD組の飛躍

画像1

[Sara Thygesen (左)とMaiken Fruergaard]

WEDNESDAY, JANUARY 22, 2020
TEXT BY DEV SUKUMAR | BADMINTONPHOTO

画像2

[Sara Thygesen (左)/Maiken Fruergaard組はタイトルに手をかけた。]

Sara Thygesen/Maiken Fruergaard組は昨年前半の世界ランキングは14位でしたが今年が始まった時には31位まで落ちており、デンマークの2019年シーズンの不調を物語っています。

今シーズン最初の大会、Malaysia Mastersの緒戦で大敗したため、Thygesen/Fruergaard組は、今後の予定を示していませんでした。

インドネシアの大会ではこれまでとは違って、デンマークペアが上位のペアを次々と倒してトーナメントを進んでいきました。ヨーロッパ製のLauren Smith/Chloe Birch組が敗退させられた最初のペアでした。次の相手は2度の世界選手権銀メダリストのYuki Fukushima/Sayaka Hirota組でした。

Puttita Supajirakul/Sapsiree Taerattanachai組とMisaki Matsutomo/Ayaka Takahashi組は抵抗しましたが、デンマークペアはストレートゲームで倒していきました。今まで一度も勝っていない4ペアを打ち負かして、Thygesen/Fruergaard組は初めてトップツアーの決勝戦にいました。

「良くなっているがまだ十分ではありません。でも計画を成功させたのはいい感じだ」とFruergaardは答え、過去にチャンスを得ることが出来なかった理由について語った。「私たちはもっと勇敢になるべきでした。以前は勝つことを恐れていたので、練習してきた事をやろうとせずに安全にプレーするだけでした。しかし、それでは勝つことは出来ません。勇敢でなければならず、相手より先に動き出さなければなりません。」

デンマークペアの際立った特徴は、計算されたリスクテイキングでした。攻撃している時であろうと守備している時でも、ThygesenとFruergaardの2人は突如ネット前に飛び出し、薄氷を渡り切りました。バックハンドからの強打はラリーで相手に主導権を与えませんでした。この試合はほぼすべてのポイントで何かが起こりそうなエキサイティングなものでした。

オリンピックチャンピオンを破って初めて大きな大会で決勝に進出したThygesenは、この攻撃的な取り組みの重要性を強調しました。

「攻撃を試みることが重要であり、成功しました。この勝利は多くの自信を与えてくれました。ベストを尽くせば彼らと勝負が出来ることは知っていたので、勝利を収めることができてうれしいです。夢のようです。」

「2つのゲームの最後にタイミング良くスパートが出来たので勝てました。」とMatsutomo/Takahashi組との接戦に勝利したFruergaardは言いました。「私たちは最後まで単純にプレーし続けるように心掛けました。足を動かし続け、シャトルの下に入り、立ち止まらないようにしました。」

次の日も勢いは衰えませんでした。Thygesen/Fruergaard組はGreysia Polii/Apriyani Rahayu組と壮絶な打ち合いを行い、ファイナルゲームの後半に3点のビハインドからも反撃して大きなタイトル戦で素晴らしいプレーを見せました。しかし、20-19と21-20 の2回のチャンスは、インドネシアペアから強い抵抗にあい失いました。

画像3

「私たちは疲れていたが、試合を続けるために本当に多くのエネルギーを注ぎました。ポイントを取るたびに大声を出さなかったかもしれないが、試合に集中し続けた」とFruergaardは試合終盤の勝利が零れていったクライマックスの瞬間を語った。

Thygesen/Fruergaard組は過去にトップペアを破っています。例えば、2018年、Shiho Tanaka/Koharu Yonemoto組とDu Yue/Li Yinhui組を破りましたが、Indonesia Mastersのように大きな勝利を収めることは出来ませんでした。なぜこのような好成績を収めることが出来たのでしょうか?

「私たちは非常に上手くプレーしました。自分自身を信頼すれば、最高の結果を得ることが出来るのです。国に帰ったら、まだまだやるべき事がたくさんあります。今回いいプレーがあったので、ここからさらに改善していきます。」とThygesenは約束しました。

デンマークペアに熱狂させるのは、彼らが1週間の間にトップ10のペアを2つ、そしてそれに近いペアをもう1つ破ったことです。Christinna PedersenとKamilla Rytter Juhlが引退したことでデンマークの女性ダブルスは空白に陥りました。Thygesen/Fruergaard組は今年の始まりににデンマークファンに明るい話題を与えました。Tokyo 2020が無ければ、彼女らはより良い瞬間を選択出来なかったでしょう。

#バドミントン #BWF #海外選手

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?