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希望ある若者にLIN選手の手厳しい指導:全英

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THURSDAY, MARCH 12, 2020
TEXT BY DEV SUKUMAR | BADMINTONPHOTO

6回の優勝経験があるLin Dan[中国]は、今日のYONEX All England 2020の開幕戦で、Kunlavut Vitidsarn[タイ]の2度のマッチポイントから見事に逆転しました。

おそらく自身最後のAll Englandで半分の年齢の選手と対戦しファイナルゲームで勝利したことは、彼の大きな功績に加えられます。

試合の序盤では、このような逆転劇となる兆候はありませんでした。Vitidsarnはロングラリーに持ち込めば年配の相手よりしっかりとフットワークが出来ることを知っていました。そして、第1ゲームを簡単に勝利し第2ゲームも 16-10、18-13 と大きなリードで順調に運んでいました。

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Linは3回の世界ジュニアチャンピオンにしなやかなハーフスマッシュ、厳しい角度のショットと自身を支えてきたスキルでプレッシャーをかけ続けて仕留めにいきました。Linが着実に差を縮めていくと、Vitidsarnはラリーを切ろうと必死になっているように見えました。多くの似た状況を経験してきたベテランのLinは反撃の機会をずる賢く伺い、突如彼の左手が襲いかかった時にはタイ選手は呆然となりました。Vitidsarnが攻撃を始めた時にはLinは既にカウンターを準備していました。瞬く間にLinは第2ゲームを獲り、その勢いをファイナルゲームに持ち越して 5-0、13-4 と挑戦者を完膚なきまでに沈め、試合は63分でスコアは 13-21 22-20 21-10 でした。

Vitidsarnはこれほどまでに試合が速く変わったのに驚くばかりでした。

「第1ゲームではシャトルを上手くコントロール出来ていました。プレッシャーは感じていませんでした。私は彼よりも若いので自分のスタイルでプレイしようと思っていました。これは非常に大きな大会、Super1000だったので、上手くやろうとしていました。」

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「第2ゲームでは、プレッシャーをかけたかったのでペースを上げようとしました。2回のマッチポイントを得ましたが、彼には多くの経験がありました。彼が疲れると思い速い展開にしました。コーチは早い展開にするように指示をし、私も同意しましたがそれは相手が待っていることでした。」

若いタイ選手は敗戦に戸惑い、相手を賞賛し、相手の武器を身につけたいと思っています。

「私は勝つには必死でした。相手は非常に優れた選手で、あらゆる方法で私にプレッシャーをかけてきました。相手のスマッシュを予測するのは困難でした。第1、2ゲームで強く押し込んだので、ファイナルゲームでは少し疲れていました。彼のシャトルコントロールと攻撃、ハーフスマッシュを学びたいです。とても速いんです。」

Linの次の対戦相手はお馴染みで、All Englandで2回優勝したChen Long[中国]です。対戦成績は9勝9敗と同じで楽しみな対戦です。

その他の結果

#バドミントン #全英オープン #ワールドツアー

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