国立か私立かの選択は慎重に

国立を選んでありがちなケース

毎年思うのが、国立を目指して勉強していたのに、共通テストで思うような点が取れず(数学や理科で大失敗)、結局志望校のランクを落とすか、2次にかけるけど国立は落ちる、私立を受けるけどGMARCHは、思うような結果にならず、プライドがズタズタになってしまう生徒をたくさん見ます。

こういう生徒は、大体の科目で学校の成績がよくて国立を目指すのですが、共通テストの数学は意外に点数を取るのが難しく、理科は科目によって難化の年に当たってしまうと、ガクンと点数を落として他の科目を選んだ生徒と10点以上の差ができてしまいます。もともと数学も理科も計算問題で、大問を1つでも落としてしまうと10点ものの差がついてしまうリスクの高い科目なので、この出来・不出来が合否に大きく響きます。

甘くない私立の受験

ここで安易に私立なら受かるかもと思いがちですが、そういう生徒が納得
できる早慶GMARCHは、3科目を重点的に勉強している子達と比べて、国立
用の勉強をしているため、一般的に3科目の勉強量が少なくなって、思うようには合格できないのが現実です。

もちろん国立を目指し、そのまま私立にも合格できる人もいます。しかし
前述のケースのように、勉強ができるのに共通テストの失敗で、私立に
切り替えても、自分が納得できるような大学に受からないなら、最初から
私立を選んで3科目だけ勉強した方が、余程早慶GMARCHの合格に近づく
ことができます。

実際に日本史を教えた子のケースですが、その子は万遍なく勉強ができて
国立も真ん中よりを目指していました。日本史に関して言えば、共通テスト用の対策をして、すごくよく勉強してくれて細かなところまで覚えて
いました。もちろん英語も国語もできるので、国立なら通用しますが、
難関私立というとちょっと厳しくなってきます。日本史の出来からすると、最初から私立の3科目だけ勉強したら、うまくいけば早稲田の教育に合格できそうかなという感じでした。

ただし、そんなに勉強ができる子でも、私立難関となるとイチかバチか
いうレベルになります。結局その子は、私立ではGMARCHは不合格で、
それより少し下がった大学には合格できました。世間から見たら、〇〇に
受かったならそこそこ良くて、まあいいじゃないと思うかもしれませんが、本人はすごく不本意で、他に落ちたのがショックで結局国立の二次は、受験しませんでした。

この国立組の悲劇は、毎年繰り返される光景なのですが、傍から見ていると、本当にもったいないし可哀想になってしまいます。東大に受かって
も、早慶明治に受からなかったというケースは、意外にあるのです。
なので、国立を目指すみなさん、私立はしっかり私立用の対策していないと、受かりません。国立を選ぶということは、こういうリスクを負うことに
なります。なので、国立を選ぶときは、よく考えて選びましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?