国立の医学部医科をめざす人へ

医学部はいばらの道

普通に医学部医科を目指す人の勉強は、大変です。慶応ごときが何を
言うと思われる方もいるかもしれませんが、私は同時に国立の割と
上位校(トップではない)も受験させられたので、医学部レベルの
方々の背中くらいは知っています。

私が受験した時代は、子供の数が多かったので、とにかく競争が激しく、
普通に医学部医科に行くのは、東大(理IIIを除く)と同じくらいでした。
慶応だけで比較してもかつて1万人が受験しましたが、今は半分くらい
しか受験者数がいないので、本当に楽だと思います。それでも医学部は
相変わらず、いばらの道です。

多浪を防ぐために

東大や医学部でどうしても出てしまうのが、多浪です。多浪すると、
追い込まれてメンタルまでやられてしまうケースもあります。ですので、
医学部の中でも入りやすい大学にレベルを下げるか、推薦入試の条件が
不利であまり人気のないところ(地方での10年の奉仕義務あり)を
狙って、まずは合格することをお勧めします。

考え方を変えよう

地方国立大学の推薦入試でも、地元で医師になる人材を確保するため、
学校によりますが、20人近く推薦枠を用意している大学があります。
ただし条件があって、その県内の指定した複数の病院(地方の中でも
田舎の方にある)で、10年間働くというような条件が付きます。
この条件は、各県によって違ってきますので、チェックしてみて下さい。

ここで考え方1つになりますが、縁もゆかりもない土地で、それも街中
から外れた地域で10年も働きたくないと思うか、取り敢えず、一般入試
よりはな推薦で、取り敢えず医学部に入って医師免許を取る、10年
過ぎたら、自由に自分の好きな土地に行けると考えるかによって、受験の
厳しさを回避できるのです。

田舎の地方国立大学

田舎なんて嫌だと思わないで、どっちみち医師なんて普通に忙しく、
どこにいても忙しさは変わりません。今は、田舎でもインターネット
つながるし、買い物はネットですませることもできる、友達や
家族に会いたくなったら、ZOOMで顔をみて話すこともできます。

ここでお勧めなのが、地方の国立大学の推薦入試です。〇浪までOKとか、
共通テストの成績だけで決まる(二次試験なし)とか、合格しやすい
コースがあります。ただし前述した条件が付きます。これをチャンス
思うかどうかです。

都市部の人が、田舎に来るのは、すごく抵抗があるでしょう。それも
医師になってから、さらに田舎で10年縛られるのも、気が重いと
思います。でも浪人を続けるのもすごくつらいので、一度検討して
みてはどうでしょうか。

編入試験を受ける

医学部への道ですが、取り敢えず理学部あたりに入学しておいて、
編入試験を受験して入るという道もあります。国立大学では、医学部で
編入試験枠5名という大学もありますので、これも考えてみる価値が
あります。ただし、学力をキープしなければならないので、大学の学部
の勉強と受験勉強
並行して2年行わなければなりません。

最後に

医学部に行くだけが人生ではありません。臨床医でなく、研究がしたい
ならば、理学部薬学部に行って研究者になることも立派な道です。
ノーベル化学賞を受賞された下村修先生のように、医学部へ行かなくて
も、医学界に研究者として、世界的な貢献をされる方もいらっしゃいます。
今一度、自分は本当に医学部に行きたいのか、考えてみてはいかがで
しょうか。

このアドバイスがお役に立てば、幸いです。

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