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ガテン系の仕事に違いない

今は添乗員の業務もいろいろと変わっているかもしれない。私がやっていた当時の添乗員の裏側のお話を少しばかり。※添乗員の仕事をこれからやりたいな〜と思っている人がいれば、あまり読まない方がいいかも。

添乗員にあてがわれるホテルや旅館の部屋

私は特に霊感はない。しかし、ホテルや旅館に到着して、「今日はここの部屋か〜」と扉を開けた瞬間に突然すごい頭痛に襲われたことが数回。「ここは入ったらあかん!」と動物的勘みたいな?猛烈にストップがかかることがあった。

先輩添乗員が同じツアーにいて私と同室だった時、先に到着したから部屋に入って待っておこうと思った。部屋を開けた瞬間に「キタ〜っ、今日はヤバイ部屋」って空気がプンプン。キレイにしてある部屋だけど、あまりにも不気味だったから入れずに廊下で待っていると先輩がやってきて、「どうしたの〜」と言いながら部屋を開けた。その瞬間、開けてすぐに扉を閉めた。「やばいね...ここ...今日はロビーでねよっか」と。先輩は、いろいろと見えるらしく何かが見えたらしいけど、もう恐過ぎてそれ以上は何も聞けなかった。

先輩からのアドバイス

「ホテルに着いたら、まず額ぶちやら掛け軸の裏をチェックせよ」

とにかく、ヤバい部屋には、額や掛け軸の裏にお札が貼りまくっているらしい。添乗員は一応無料で泊まっていることになっているらしいから、余っている部屋、もしくは事情があって使われない部屋(誰かがお亡くなりになった)、何か出る部屋をあてがわれることが多い。その当時は先輩から、夜寝ていたら天井が目だらけになっていただとかそんな類の恐ろしい体験話を山のように聞いた。

幽霊も怖いが、人はもっと怖い

旅行を共にするバスガイドさん、私は優しいバスガイドさんにしか当たったことがなかったけど、とにかくバスガイドさんに睨まれたら最後だから気をつけるようにとアドバイスをもらった。バスガイドさんと運転手さんとうまくいかなかったら、そのツアー中大変なことになるそうだ。私は、基本的に旅行が好きだから何度同じところに行っても、山登りであろうが、なんとか巡りだろうがとにかくお客さんと全部一緒に行動し、お客さんと一緒に楽しんでいた。だから、バスが動き始めると全力で私もお客さんと一緒に楽しんでたもんだから、お客さんが眠たくなると私も眠くなる。朝も早いし...

それに対して、同期の女の子はいつもお客さんがバスから出ると、自分はバスに残ってのんびりとお菓子を食べながらペチャクチャとバスガイドさんたちと喋りゆっくり休憩していた。そしてお客さんが帰ってきて、バスが動きはじめ、疲れたお客さんが眠い空気を醸し出した時、その空気に飲まれて寝てしまった同期の添乗員。すると、バスガイドさんがマイクを握り大きな声で「みなさ〜ん、添乗員さんがお仕事サボッてお昼寝してますよ〜」と...

一方、私は一生懸命にみんなと一緒に遊んでいたもんだから、疲れ果ててお客さんと一緒になって寝てしまっていた。バスガイドさんから、寝てしまうほど頑張ってきたよく仕事をする添乗員さんと認められ(笑)居眠りをしていても「添乗員さんは頑張ってるから寝かしてあげましょう」とバスガイドさんが近くの席のお客さんに囁いてるのがひっそり耳に入った。あ〜嫌われなくて本当に良かった〜。バスガイドさんにコテンパにやられてる添乗員は結構いた。

意外とお客さんにジョークは通じない

最初、バスの中でマイクを握って話すことが苦手だったけど、慣れてくると意外と楽しいもの。ある時、ホテルの近くにあった「水中トンネル」の案内をしていた時に「みなさん、キレイなのでぜひ行ってみてくださ〜い。私はトンネルの外から魚と一緒にみなさんに手を振りますので見つけてくださいね!」って絶対にこれ関西の冗談ってわかるやん、っていう冗談を言ったら、翌日にお客さんから、「添乗員さんめっちゃ探したけど、どこに居たん?」と、やたらと質問された。どうもみんな本気で探してくれていたらしく...まさか、そんな水中トンネルの外で泳いで待ってるわけないや〜ん。水深深すぎて死ぬわ〜(笑)

だんだんありがたみがなくなってくる

最初はどこに行っても、日本って本当に美しいな〜とか、行く先々で感動していた。でも、だんだんと毎日のように色々なところに行き、美味しいものを食べてが日常になってくる。あれだけ旅行が好きだったのに、感動が薄れて、自分の感性が鈍ってくるのではないかなと不安になってきた。いつまでもやる仕事じゃないな〜と思っていた時に、やめるきっかけが起こった。それは、また次回!

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