振り返るな!振り返るな!ガルシア!

「待たんかいコラァ!」「ガルシア、おどれコラァ!」
俺はホームレスを突き飛ばし、追っ手から逃れようと、西成・ディストリクトの裏路地を必死に走る。完全にヤバい。マジでヤバい

俺にも悪いところはあった。スコルピオ・大門組・合同ファミーリアに拾ってもらったのに、組を勝手に足抜けしたのは申し訳ないと思う。
確かに組長の女房とファックしたのは事実だし、組の金を持ち逃げしたのも間違いなく俺だ。逃げるどさくさに紛れて、若頭のフランシスコのタマを二つとも蹴り潰しちまったのも反省している。

だけど、ファックはほんの数回だし、金はもう使い切っちまった。それに、フランシスコは元から玉無しのクソ野郎だから実質ノーカウントだ。

だから、西成中のヤクザ総出で俺を追ってるのは全く筋違いってのが、よく分かるだろ?

銃弾が頬をかする。奴ら撃ってきやがった。

マジかよ、正当防衛じゃん!
俺は懐からデジ・ベレッタを二丁取り出した。

(続く)

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アロハ天狗

アロハザ逆噴射小説大賞

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