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(日記)PS4スパイダーマンが超面白い

PS4スパイダーマンが超面白くて、発売からずっとやっていたし昨日は19時間くらいやっていた。MGS5の悪口でも書こうかと思っていたのだが、スパイダーマンが面白すぎてどうでもよくなってしまったのでスパイダーマンの話をします。

スパイダーマン、ちょー面白いですね。 アクションゲームとしての楽しさとスパイダーマンごっことしての楽しさがとても高い水準で両立してて良いです。

散々語られている移動の楽しさはちょっと尋常ではなくて考えられないほど操作アシストが入ってるはずなのに手足のようにキビキビと動くんですよね。ひと昔のパルクールアクションゲームでよくあった、操作アシストが強くて、動きは綺麗なんだけどコントローラの入力と画面の出力が噛み合ってないゲームからは別次元の操作感になってます。

操作自体もめちゃくちゃシンプルでR2のバカ押しでも何とかなるけど、スイング中のジャンプやウェブ・ジップや、壁走り中の方向転換やトリックなど、移動自体をよりハイレベルにできる仕掛けやテクニックが大量にあって全然飽きない。

過去のスパイダーマンゲームにそこまで精通してるわけではないので断定的なことは言いたくないんですが、革命というより集大成な感じはしますね。これまでの様々なスパイダーマンゲームが試行錯誤して模索してきた様々なシステムや試みの総決算って感じ。

作り手側もスパイダーマンの最大のアイデンティティでありハイライトが街中でのウェブ・スイングだってのを明確にしてて、移動する度にアベンジャーズとダークナイトのテーマ曲を足して二で割ったようなめちゃくちゃ大仰なBGMがいちいちかかるのもシンプルに盛り上がって良いです。

あと、わたしが疎いのか類似の作品を知らないのでとてもビックリしたんですけど、大半のビルで窓の内側の部屋まで作りこまれてるの、めちゃくちゃ凄くないですか?蓋を明かせばシンプルな内装テクスチャが貼ってある小部屋が窓の内側に用意されてるだけなんですけど、ビルの建物としての質感や立体感が一気に増えますね。特に本作って、地べたを歩いてるよりも窓の高さをスイングしてることが圧倒的に多いが故の実装だと思いますが、どーなんですかね。

スーパーヒーローゲームの最高傑作の一つであることはまず間違いなくて、キングオブ究極ゲームの一つであるバットマン・アーカムトリロジーとの比較はもう、バットマンが好きかスパイダーマンが好きかってだけですね。

まー散々っぱら言われている通り、スパイダーマン・アーカムというのは事実であって、特に戦闘とステルスは実際そのまんまと言ってもよい。

というかアーカムシリーズがスーパーヒーローゲームのフォーマットとして完成されすぎているので、もう街ブラ系のヒーローはだいたいアーカムの換骨奪胎でイイっすよ(暴論)。めちゃくちゃ良いものってのは皆が盛大にパクって、新たなジャンルの一つとして成熟させるべきなんですよ!『ロード・オブ・ザ・リング シャドウ・オブ・ウォー』シリーズのネメシスシステムとかあれだけ凄いのに後続が全然来ませんからね!どうなってるんだ!

閑話休題。とはいえ、ゲーム全体の構成はかなり違っていてバットマン・アーカムのゲームとしての三本柱は戦闘・ステルス・アドベンチャーなんですね。第1作のアーカムアサイラムがゼルダライクなアドベンチャーで、アイテムの拡充によるダンジョンの障壁の突破や謎解きがかなりフィーチャーされていて、オープンワールドは2作目以降の後付けなので、2作目以降でもちょっとオープンワールドゲーとしては異色な程に屋内ダンジョンパートの比重が高いんですよ。

その一方でスパイダーマンのゲームとしての三本柱はウェブスイング・戦闘・ステルスで、初めから屋外ロケーションでのスイングがゲーム・コアとして設計されているのでかなり味わいが違いますね。(電気ウェブで配電盤をビリビリしてドア開けだーとかの下りはあるけど超ライト)

ミニミッションの大半もウェブスイングを中心に据えていて、リサーチステーションは一つ一つが異なる遊びとミニストーリーを備えていたり、なおかつ様々なシチュエーションでのスイングを求めてくるのでトレーニングにもなるのが良かったですね。

メインミッションでもスイングを使ったスーパーヴィランや車・ヘリとの都市チェイスはめちゃくちゃ楽しく、間違いなく本作のハイライト。

戦闘もベースはアーカムですが、スパイダーマンのモーションがいかにもスパイダーマンらしい軽快さなのと、ジャンプや空中戦が非常に重視されているので、慣れてきたころの手触りはかなり別物。慣れれば慣れるほど軽快で器用でしなやかな、まさしくスパイダーマンそのものの戦闘シーンが生成できるのがいいですね。

しかしスパイダーマン、ウェブでグルグル巻きにするとか、せいぜい蹴りで失神させるくらいなのマジで有情ですね。関節を曲がったらアカン方向にベシベシへし折るどっかのコウモリコスプレ深夜徘徊中年男性とはエラい違い。

ボスバトルも結構楽しくて、ラストは割と話的には盛り上がるもののゲームプレイは淡々としてるなー・・・って感じでしたが、終盤のエレクトロ&バルチャーとの空中戦はとても良かったです。

昨今のオープンワールドの良い点を吸収しているところといえば、バックパックや鳩集め(鳩集めだと?)とかの単純な収集要素にもしっかりとスパイダーマンとしての動機とミニストーリーとオチが用意されているところは好きです。(鳩を集めるより楽しいことはあったと思いますが…)


特にバックパックは昔のピーターが思い出をつめた大量のバックパックを発信機付きでNY中に特に理由なく隠していたという建てつけで(ピーター少年は精神のバランスを崩しているのでは?彼には適切な服薬が必要ではないか?)、一つ一つスパイダーマンの歴史を辿るアイテムが手に入るのは楽しいですね。

あと些細な不満点ですが、キャラ名鑑にキャラが追加されるタイミングが訳分からんのと(ブラックキャットは??)、ランドマーク・ロケーションの解説テキストも欲しかったですね。(エーリアス探偵事務所?ハーレムの名もなきバー?)

あと最後に手に入るアイテム、隠し撮影スポットの場所がわかるってやつが全体マップじゃなくてミニマップだけに表示って仕様、マジで勘弁してくれ・・・(全体達成度に影響しないのはありがたい)

コレはアーカムとの比較になってしまうのですが、あちらがアレだけ豊富なヴィランやサブキャラクターをサイドミッションで出してるのと比べると、サイドミッションでのスーパーヴィラン出し惜しみ感は気になりますね。(スクリューボールさんは面白かったですが・・・)

トゥームストーンとブラックキャットとタスクマスターでも十分豪華なんですが、スパイダーマンにはいくらでもゲーム映えするキャラがいるので、もっと見たかったというのが正直な感想。(ミステリオのサイドミッションはどこだ??)(スティルトマンでもいい)

人助けや普通の犯罪退治のミッションは充実していたので、それもまたスパイダーマンですが。

とはいえ、商業的にも批評的にもここまで大成功を収めたとなると続編の開発にGOがかかるのはほぼ確実なので、その辺りは次作に期待ですね。

本作では顔出しこそないものの、アベンジャーズやデアデビル、アイアンフィスト、ブラックパンサーにDr.ストレンジといったヒーローがユニバースに存在することが直接的に言及されているので、ほぼ確実な続編ではこれらのキャラクターの客演が一番の楽しみですね。レゴバットマンがレゴバットマン DCスーパーヒーローズに拡張したように。X-MENやファンタスティック・フォー、何よりデッドプールは微妙なラインですが(デクスタービルも恵まれし子らの学園も無いし)、せめてプーさんは参加してほしいというのが素直な欲望。

アーカムシリーズでrocksteadyがやったようなスーパーヒーローゲームの再定義のような革命的作品ではないですが、ゲームを構成するすべての要素が極上の、既存のジャンルの中での最高品質というタイプのゲームでした。

とりあえず達成度は100%にしたので、DLC三部作を楽しみにします。

いやー、クソ面白かった。

(終わりです)


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