記述法1

アプリで表現できるデータ記述法

メモアプリやOfficeで行える、情報を視覚化するための機能についてお伝えしたいと思います。
(2019/8/14グラフの説明を訂正)

前書き

 調べものをする際はただ情報をかき集めるだけですが、その後情報を分析し整理したいとなると、やはり分析結果を適切に視覚化したいと考えます。
 今回は、OneNote2016やEvernote等、メモアプリやOfficeで行える範囲のデータ構造の視覚化機能についてお伝えしたいと思います。(収集した情報の視覚化ではありません、収集した情報を分析した結果の視覚化です。)

箇条書きリスト

 どのメモアプリでも用いることができます。
 事例を挙げる際に有効です。内容の主旨を箇条書きする場合は、個々の項目に必ず意味があると考えますので、ツリー構造や表と併用する等して意味を付す形で記述します。

番号付きリスト

 どのメモアプリでも用いることができます。
 手順を明確にしたい場合に有効です。意味を付したい場合は、ツリー構造や表と併用する等をします。

 どのメモアプリで用いることができます。私が頻繁に用いている構造です。
 情報同時の関係を2次元情報として視覚化する場合に有効です。弱点としては、2次元を超える情報を視覚化できないことにありますが、項目の少ない次元があるようであれば、次元数を圧縮したり、Excelであればシートの数で1次元増やすという工夫が可能である。
 箇条書きリストに意味を付すのに適した構造です。意味を付す種類を複数にすることができるという強みがありますが、その代わり長文解説という形で意味を付すと見栄えが悪くなり、ひどい場合は1行見るためにスクロールする必要があり、利便性を損なう恐れがあります。

ツリー構造(インデント)

 どのメモアプリでも用いることができます。一体そんなものをどうやって作成するのかと思うでしょう。基本的に用いるのはインデント機能だけです。階層のレベルを下げたい場合はインデントを下げます。そのようにしてツリー構造を完成させます。
 階層構造を表現したい場合に有効ですが、階層構造で表現すべきかどうかがわからないような、分析前情報に関しては扱うことは困難です。
 箇条書きリストや番号付きリストに意味を付す場合にも利用できます。表で意味を付す場合と違い、長文解説で意味を付すことは可能ですが、意味の種類を複数にすることはできません。

数式

 OneNote2016等Office製品でのみで使用できます。それ以外のアプリでは、四則演算などキーボードで記述できる範囲で行うことになります。
 情報の法則性を示すのに有効ですが、数値化されていない情報を扱えないという弱点があります。逆に数値化されていれば、分析前状態であっても扱うことが可能です。表との併用も可能です。

トピックマップ

 マインドマップでも大丈夫です。Wordで使用することは可能ですが、描画キャンパスを最初に作らないと使い勝手は悪いです。トピックマップを使用したいならVisioを使わないと苦しいでしょう。
 情報同士の関連性を示すのに有効です。しかも表と違うのは、2次元を超える情報でも関連付けが可能な点です。
 しかも、関連性がまだ分かっていない、分析前状態のメモにも適しています。

グラフ

 メモアプリでは使えません。WordやExcelで使うことができます。
 比例、反比例、指数関数的等、2値以上の関係性や数式を図に表す場合に有効です。現に、2値以上の関係性を示す場合にしか使っていません。
 また、統計情報をまとめる場合に使えます。その統計情報からおおよその確率や指標を計算するための材料としての役割があります。しかし、グラフはあくまで選択肢を与えるに過ぎないので、分析前情報の保存用途に限定され、分析結果の記述には使用しません。
 分析結果や実際の行動を決めるのは多数派ではなくその人自身です。注意すべき点として、統計を用いる場合は、多数派が行っていることが正しいとは限らないという点を明記すべきです。

まとめ

箇条書きリスト:事例を示す。
番号付きリスト:手順を示す。
表:二次元関連性の表現、箇条書きに複数種類の意味を付す。
ツリー構造:階層構造の表現、箇条書きに長文解説の意味を付す。
数式:法則性を示す。数値化された分析前情報の扱いも可能。
トピックマップ:全ての関連性の表現。分析前情報のメモ。
グラフ:統計情報の表現。数式を図式化。


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